チケットショップの独立・開業・稼ぎ方
チケットショップの独立・開業・稼ぎ方
今回はチケットショップの独立・稼ぎ方について書いてみようと思います。
チケットショップがどのように収益を立てているのか不明な方も多いかと思います。
また突然に必要なチケットや金券が必要になった時など便利ですよね。
商品券や新幹線切符・コンサートチケットや図書券・旅行券・切手・印紙・ギフト券など様々な
チケットが販売されています。
元々はチケットショップは企業が経費削減や資金繰り対策のためにチケットを大量に利用し始めた
のが起源と言われています。
チケットショップ開業には公安委員の古物商許可が必要になります。また古物営業法があり特に
1万円以上の商品には顧客への確認義務や記録義務が必要になります。
さてそんなチケットショップですが実に薄利多売な商売です。販売価格も定価とほぼ変わりなく
お客さんからの買取価格も90~95%の買取になり利益率も2~5%前後といかに数をさばけるかが
カギになってきます。その意味では開業テナントも人通りの多い繁華街や大通り沿いのテナントが望ましく
また薄利の商売である事から数坪程度の小規模なテナントが望ましいとされています。特にチケット
ショップは立地が命とされ開業時にどのような立地を選択するかによってその後の売上げが左右される
と言っても良いでしょう。また近隣のチケットショップの有無によっても影響を受けやすく、周囲に
同業店のない立地で開業をする必要があります。商品が金券である事から販売スペースも大きなものは
必要とせずショーケース1つで営業が可能な事もチケットショップの利点と言えます。
また人件費についてもアルバイトやパートの1人~2人営業等で人件費削減を計るなど徹底的なコスト
カットが求められます。しかし一方でチケットの相場の把握や買取り業務・偽造チケットの対応を
考えるとスタッフにも専門的な知識が求められ従業員教育にも一層の努力が必要になります。
またチケットショップと言えば低資本で開業できそうなイメージもありますが実際には多額の資本が
必要になります。まずは開業時にチケットの大量購入が必要になってきますので最低でも1000万単位の
資本が必要になります。チケットショップは多くの顧客が利用する事からチケットの在庫を出来るだけ
切らなさい事が大切です。併せて顧客からのチケット買取り需要もあり特に大量買取りの場合等に備えて
多額の資本が必要になります。独自の仕入れルートが確立されていなければ個人ルートからの大量購入自体は
難しいので事前に同業者へのパイプは作っておく必要があります。また開業当初は同業者への繋がりが
ないケースも多いため、フランチャイズ加盟も検討しておきたい所。FCに加盟すればチケットの確保や
緊急の資金需要にも応じてくれるFCもあり、またノウハウに関しても援助してくれるケースも多い為
開業者にとっては助かる一面もありますが、特に資金援助を受けた場合等には本部と利益を折半する
ような体制になっている事も多く、尚更数を売りさばき利益を積み上げていかなければなりません。
また毎月のロイヤリティを考えると元々が利益率の低い商売である事から本部が加盟店に対してどのような
バックアップをしてくれるのか、よく内容を吟味してFC加盟を検討しなければなりません。
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また立地によってどのような金券やチケットの需要があるのかという特性も把握しておく必要があります。
各チケットショップには立地によって売れ筋が決まっていて必ず確保しておかなければいけない商品・割合
というのが決まっています。売れ筋の主要チケットは概ね20%~25%前後の割合で常に在庫として
ストックをしておく必要があるでしょう。需要としては商業地域であれば金券に需要があるかもしれませんし
主要駅近くであれば新幹線のチケットが需要があるかもしれません。高級住宅街付近であれば贈答券・
商品券等の需要が多いケースも多く、立地に応じた品揃え・目利きが必要になります。
またチケット販売の難しい所は期限付きのものが多いという事です。人気のチケットであったとしても
期限近であれば安売りを余儀なくされるケースもあり常に需要と供給のバランスを考えながら
仕入れを行っていかなければなりません。
また金券1枚についても各店舗が価格を自由に決めれるようになっているので当然他店舗との競争になります。
最後は消耗戦になるのでいかに割安に仕入れられるか・多くの在庫が確保できるかが分かれ目になるでしょう。
また最近ではオークション等でチケット購入するショップも多いですがチケット販売者側の規制も
注意する必要があります。販売者側が個人間売買などを禁止している場合にはチケットショップの
販売でも通報が入る場合もあります。また個人間売買と言えば最近ではネットオークションのみならず
フリマアプリ等も伸びていますので実店舗を構えてのチケットショップ経営は更に厳しくなるように思います。
そのため最近のチケットショップは金券販売だけでは経営が難しいケースも多く、携帯販売や貴金属販売・
リサイクルショップ・外貨両替等・委託販売にも力を入れています。チケットだけに絞らず店舗が多様化
している傾向があり今後もこの傾向は続いていくように思います。しかし貴金属販売は一時期は買取り業者が
急増しましたが金の高騰が一服している事から現在では利ざやを稼ぐのは厳しい店舗も多く、携帯販売等も
総務省の要請で0円端末販売禁止やキャッシュバック制の規制・SIM端末の登場の影響で今後の販売は
厳しくなるでしょう。チケット委託販売に関してもネットが普及する以前は需要がありましたが、現在では
チケットショップに委託し販売手数料を取られるよりは個人でオークション等で販売してしまった方が
利益を残せるという層も多く、他業種を含め委託販売自体が難しくなっている節もあります。
リサイクルショップとの兼業もブランド品買取り・販売等は依然堅調ではあるものの、そもそもの商品仕入
自体が他店との兼ね合いもあり仕入れが困難なケースも多く安易に兼業として乗り出せるものではありません。
今後チケットショップの経営は厳しくなっていく事が予想されますが、ネットで流通しにくいチケットや
入手難商品の販売など、実店舗ならではの経営が求められていく気がしますがいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で。
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