ナニー(nanny)・保育士の独立・開業・稼ぎ方
ナニー(nanny)・保育士の独立・開業・稼ぎ方
今回はナニーの稼ぎ方・独立について書いてみようと思います。
ナニーという職業についてまだご存じでない方も多いと思います。ナニーはディズニー作品や外国映画を
通じて名前が浸透してきた職業です。元々はイギリスが発祥と言われています。ベビーシッターは主には
身の回りのお世話といった感じですがナニーは保護者に代わって子どもをナニーの自宅で預かり、
面倒を見ます。またしつけや勉強、教育など小さい子供の教育を含めたお世話をしていくのがナニーの
お仕事です。近年ではベビーシッターの子供への扱いのずさんさや窃盗・保育士の保育所不足や保育士への
低賃金の問題などが挙げられており近年このナニーという職業が注目を集めています。
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また厚生労働省でも乳幼児の死亡事故等を防ぐためにハローワークを通じて研修を行ったり補助金を
上乗せして保育士の賃金アップ策を講じていますが実際の保育士の給料は1万円前後しか上がっておらず
保育士増加の策としては依然弱い所です。国は待機児童解消のために、定員19人以下の「小規模保育」
を広げようとしており小規模保育の認可基準を都道府県に通達していますがいくら保育所が増えてもその
保育所に働く保育士が無知識で質が悪いのであれば子供を預ける親の立場としても不安が付きまといます。
またナニーが注目されているのはこの保育士・保育所の難点をカバーしている部分が大きいという所もあり
まずナニーとして働くのであれば資格は特に必要ありません。保育士の資格を取っても給料が低いから
保育士として働きたくないという人が多い中でナニーであれば資格を取得する事なく働く事ができます。
もちろん保育士の資格を持っていれば親たちからの信頼も得られやすいと思いますし子供たちと接する
上でもプラスになる部分が多いとは思います。またナニーには資格は必須ではありませんが
最低100時間のナニー養成講座を受け、児童相談所からの許可証をもらう事や更に60時間の講義を受け
口答試験、筆記試験に合格して児童相談所からの許可をもらう資格等もあります。また本格的に
学びたいのであればイギリス等にナニー学校があるので、そこに留学するのも良いでしょう。
また保育士は保育所に出勤しなければいけないという反面、ナニーは自分の自宅で子供を預かる事が
できるので自分に小さなお子さんがいるナニーでも自分の子供と一緒にその子を教育・面倒を見てあげる
事ができます。また必要なスキルとしては当然子どもが好きな事が第一ではないでしょうか。
その他にもお母さん方とのコミュニケーション・発育状況を観察する力や危険察知の能力なども問われてきます。
またナニーとして子どもと接する時間が長くなるためにそのナニーの人生観や倫理観がそのままその子供に
伝達されその子供の人生に大きな影響力を持つ事も多く、やりがいの大きい仕事かと思います。
細かい仕事としては朝食や散歩・おむつ替えや昼食・お昼寝・教育・絵本読み・お迎え等が挙げられます。
但し食事の面では食事代はナニーが負担するというのがナニー斡旋所のルールで決められており、
だからと言って栄養価の低い食事を与える事もできないのでその辺はナニーを職業とする事の難点と
言えるでしょう。親との契約内容によっては食事代を親負担としている所もあるようです。
また一部保育士にも言える事かと思いますがプライベートな時間を確保する事も
難しくなりあくまで子ども優先となるため、時間を割けるだけの環境や結婚している人であれば
夫からの配慮も必要になってきます。
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気になるナニーの給与は派遣形態が多いのですが時給1200~1600円が一般的。
保育士やベビーシッターと比較すると幼児と一緒にいる時間も長くなる傾向がありその分稼ぎ
が上がる場合もあります。また派遣形態は自給制ですが自分で独立してナニーとして働く分には
稼ぎも自分のものになります。一般的なナニーやベビーシッター提供会社では基本料金が50000~・
年会費10000~30000円・1時間あたりの料金が1500~3000円・夜間料金割増・
その他延長料金や各種オプション料金がかかります。またベビーシッターを雇うほどの人の中には
資産家や事業主などお金持ちも多いのでバランスに応じた料金設定が可能なケースも実際にはあります。
どうしてもベビーシッターというとどこかの会社に属して。。という考え方になる人が多いものですが
1人で個人事業主としてベビーシッター業をしている人も意外に多いものです。
また個人で開業する場合も特別な資格が必要な訳ではありません。ですが最低限保険には
加入しておきたいもの。お子さんへのトラブルや事故など不測の事態にも備えておく必要があります。
シッター業に関しては色々な保険がありますが有名所では公益社団法人 全国保育サービス協会など
ベビーシッター業に関わる協会に加入し協会の保険制度を活用するのがベターと言えるでしょう。
協会に加入する事で親達からの信頼も得られやすくなるという一面もあります。
また自分がシッターをするのではなく派遣社員を雇いベビーシッターを派遣する派遣会社設立という考えもあるでしょう。
派遣会社設立には特別な資格等は必要ありませんが設立要件が意外に厳しく
1:財産的基礎についての要件
2:個人情報適正管理体制
3:代表者及び役員についての要件
4:職業紹介責任者についての要件
5:組織的基礎についての要件
6:事業所についての要件
7:適正な事業運営についての要件
等々、細かに決められておりますので要件提出等が苦手な人は行政書士など専門家に依頼するのも
一手かと思います。
現在でも保育所が見つからない等の理由で困っているお母さん方は沢山います。保育士等が活躍する環境の
確保がなかなか見当たらない中でナニーやフリーのベビーシッターの活躍の機会は拡がってくるように
思います。ですが何より子どもを預かるという責任の重い仕事に携わるのであれば子供の今後の人生にも
大きな影響を与えかねません。シッターと言えど、本当の自分の子供を教育していくような覚悟が
今のナニーやベビーシッターに求められているのかもしれませんね。それでは今日はこの辺で。
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