ウエディングプランナーの独立・開業・稼ぎ方

ウエディングプランナーの独立・開業・稼ぎ方

今回はウエディングプランナーについて書いてみようと思います。

ウエディングプランナーとはその名の通り結婚式のプランニングを行う仕事です。

披露宴・引き出物・花・写真・衣装・料理・ヘアメイク・等の提案・手配から金銭的な調整、

アテンドまで全ての調整・アドバイスを行います。ブライダルコーディネーターやウエディングプロデューサー

等と比較されることもありますが仕事の範囲としてはあまり違いはありません。ホテルや式場・会社によって

呼び名が変わる事や民間資格が似たような資格を乱立させている事もあり職務内容に大きな違いはありません。

結婚という人生の門出をプロデュースするお仕事という事で特に女性には人気のある職業です。

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またその新郎・新婦だけでなくその家族・親戚・仲間など周囲の人まで幸せを届けることの出来る

仕事かと思います。その結婚式を最高のものにするために事前から入念に打ち合わせを重ねるなどやりがいの

大きい仕事でもあります。

しかし必ずしもやりがいと収入は比例しないのが世の中の常。ウエディングプランナーの収入は

決して高給とは言えないことが多いでしょう。ウエディングプランナーの平均年収は280~400万が

相場です。実績が多く管理職に昇進したりビジネスレベルの英語を話せたりとキャリアアップ次第で

収入アップは望めますがそれでもその幅は限定的です。特に英語を喋れるかどうかは現在のウエディングプランナー

にとってはステップアップできるかの鍵になる事も多く外国人が日本で披露宴をすることやパーティーを開く

事も多くなっている事から今後も需要は続くでしょう。またどの職種でも同じですがウエディングプランナー

としても経験が意味を持つ事は言うまでもありません。たくさんの式場を渡り歩くことで顧客の希望に

沿ったプランを立てやすくなりますし式場関係者とも顔馴染みになりますのでその分柔軟な対応・調整が

できるようになるでしょう。

昨今では結婚式も予算を抑えめにする式や挙式自体を挙げない事が多いものですが特に企業内で働く

ウエディングプランナーは肩身の狭い思いをするもの。

それはウエディングプランナー自体が雇用元から大きな売り上げ目標・ノルマを背負わされているからです。

本音としては新郎新婦の幸せを考えて予算の範囲内で素敵な式を挙げてもらいたいという気持ちがある反面、

企業からはオプションの上乗せや追加項目を迫られるなど、元々プランナーとしてやりたかった仕事を達成することが

できないという想いにかられて辞めてしまう人もいます。結婚を目の前に控えゼクシィを読んで素敵な結婚式を

思い描いていたカップルを前に、絶対に必要のないオプションも笑顔でお客様に提案しなければなりません。

どこかで結婚という幸せなはずの式をあくまでビジネスと割り切れる鉄のハートを持ち合わせていないと

継続していくのは難しいでしょう。専門式場勤務やハウスウエディング等、職場によりその

提案積極度は異なりますが、それでも利益重視の傾向はどの会社も大幅な差はないように思います。

実際の結婚式の粗利は50%程度と言われています。披露宴が総額200万円として料理が10~20%

の30万円程度・衣装代やキャンドル等が30%の60~70万円程度・人件費が30%の60万円程度が

相場といった所でしょう。1式の利益は40万円前後。葬儀屋も同様ですがやはり回数を見込めない業界は

高単価にならざるを得ません。また結婚式は特に週末が勝負なので飲食のように平日からコンスタントに

受注が見込める業態ではありません。

その分余計なオプションをてんこ盛りに顧客に提案する事によって式場の利益を確保する必要があります。

会社にもよりますが企業系プランナーでは顧客目線の式を実現させる事は中々難しいでしょう。

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またブライダル業界自体が縮小傾向という事もあり利益重視の態勢は今後も続くでしょうからウエディングプランナー

としての役割の方向性が自分の思い描いていたものと相反していく可能性は高いと思います。景気と婚姻数は相関関係

にありますので当分は挙式自体が急激に増えるという事も考えにくい所です。

ウエディングプランナーとして企業のノルマという束縛から脱却し、本当に夫婦の求める式をプロデュースしたい

という想いの元で独立を志す人も多くいます。全くのフリープランナーとして独立する人もいれば

以前の勤め先と契約し独立するプランナーもいます。独立当初はやはり紹介元があるのとないのとでは

売り上げが違いますし後ろ盾があることによって精神的な安定も保ちやすいので出来れば前勤務先との

関係は保ちながら独立したほうが良いでしょう。またウエディングプランナーの仕事はジューンプライド等、

時期によって受注量に差が付きやすい事から繁忙期は提携企業に式の紹介を受けながら収入を確保しつつ、

閑散期はフリーランス専用の企業やサイトに登録しておき受注を拾うことで年間の収入ボリュームを

底上げする方法が良いかと思います。またその提携先も1社のみに限定せずに3社4社と提携先を

増やしていくことで時期による収入のバラつきを防ぐ事が可能になるでしょう。それだけでなく

提携先を増やすことは新郎新婦の式場の選択肢を増やしてあげる事にも繋がります。

またこの結婚という制度にリピーターという言葉は相応しくないのかもしれませんがやはり

ウエディングプランナーとして独立するにはリピーターの確保は必須です。例えば以前式をプロデュースした

夫婦に定期的に手紙を送ったり連絡を細めに取っておき周囲に結婚する予定のカップルがあれば紹介して

もらうよう日頃からお声がけをしておく事です。この業界は想像以上に口コミの波及効果があり知り合いの

紹介から有名人やタレント等の式を担当するようになる事も珍しいことではありません。

月並みですが人と人との繋がりを大切にするという気持ちはウエディングプランナーにとっては必須という事でしょう。

ウエディングプランナーの収入は企業に勤務している時は給与という形で受け取りましたが

プランナーとして独立すると契約が成立すれば夫婦から報酬という形でお金を受け取ることになります。

フリーのウエディングプランナーの報酬は全体コストの何%という形式で設定する事が多く、一般的には

トータルプランニングで15~20万円位が相場です。だからと言ってコストを底上げしようとしたのでは

企業勤務のプランナーと一緒。独立した意味がありません。今までは結婚式を挙げる事には費用の問題等で

再婚組やシニア組が躊躇する人も多かったものですが現在ではAmazonがウエディングサービスに

参入してくるなど大手を中心によりシンプルに式を挙げるサービスが拡充していくように思います。

今までの大掛かりな結婚式というよりはむしろ気軽に式を挙げる事ができる流れに増々傾いていく可能性が

あります。式の傾向が変わっていく中で式をコーディネートするウエディングプランナーとしても

その仕事の仕方が変わっていくようにも思います。しかし提供するサービス内容が変わっていったとしても

新郎新婦の思い描く式を実現させたいというプランナーの強い想いは変わりません。

今後もフリープランナーが数多く出てきてもらいたいものですね。それでは今日はこの辺で。

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