探偵業の独立・開業・稼ぎ方

探偵業の独立・開業・稼ぎ方

 

今回は探偵業の独立・稼ぎ方について書いてみようと思います。

探偵とはご存じの通り依頼者の悩みや問題をヒアリングして調査し解決してあげる仕事です。

探偵というとドラマやアニメなどで探偵の活躍するシーンが多く見かけられますね。あれはフィクションですが

実際の探偵業はもう少し現実的な内容が多いです。探偵業の大手会社は主に企業調査等の単価の高い

仕事に着手している傾向があり、個人の私立探偵であれば浮気調査や素行調査・財産調査など世間の

細かいニーズに対応していく必要があります。

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探偵というと人によってはダークなイメージを持つ人も多く、具体的にどのような仕事をしているのかとか

どうやったら探偵になれるのかという疑問もあるかと思います。探偵になるには特別な資格も必要ありませんし

免許が必要な訳ではありません。しかし一応探偵業法という法律があって例えば探偵として独立して

開業するためには警察署経由で公安委員会へ探偵業界紙届出書を提出をしなければなりません。もちろん届け出なので

形式さえ守れば基本的にはパスする事は簡単です。しかし以下に該当する場合には営業することが出来ません。

  1. 成年被後見人、被保佐人または破産者で復権をしていない人
  2. 禁錮以上の刑に処せられ、またはこの法律の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、または執行を受けることがなくなった日から5年を経過しない人
  3. 最近5年間に第15条の規定(営業の停止等)による処分に違反した人
  4. 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律に規定する暴力団員または、暴力団員でなくなった日から5年を経過しない人
  5. 営業に関し成年者と同一の能力を有しない未成年者でその法定代理人が上記の1~4に該当する人
  6. 法人でその役員のうちに上記の1~4までのいずれかに該当する者があるもの

またサラリーマンとして人に雇われて探偵になる場合には特に届け出もなく勤務する事ができます。

もちろん職務上の守秘義務等はあるかと思いますが。探偵業は大きく分けると相談業務(コンサル業務)と調査業務に

大別されます。字のごとく相談業務は顧客の悩みやトラブル内容をヒアリングし解決方法を具体的に提案

していきます。調査業務はそのヒアリング内容を基に聞き込みや調査・尾行などを決行することで問題解決を図る業務です。

その他にも上記の業務に付随した証拠資料作成なども含まれてきます。またトラブルに巻き込まれる

可能性もある職種なので民法・刑法をはじめ依頼内容を取り巻く関係法にも熟知している必要があります。

依頼内容としては圧倒的に多いのが浮気調査です。当事者が調査する訳にもいきませんし知り合いに頼める

案件でもありません。また浮気調査は依頼料金が高額になる事も多く探偵業の大きな収入の柱になっています。

実際に広告を打つにしても「浮気調査」というキーワードでは掲載料金が高く競合他社が多くどの探偵社も取りたい案件の

1つかと思います。探偵の報酬としては案件ごとに報酬形態がある程度決まっている事が通常です。例えば

浮気調査であれば3時間5万円~+延長料金とか素行調査であれば3時間4万円~などが多いかと思います。

調査が長引きそうな案件についてはあらかじめパック料金としている探偵社も多いでしょう。もちろんその他にも

調査にかかった費用は依頼者側に請求することが一般的です。

また異性関係という意味ではお見合いの相手の調査や恋人の身辺調査・企業からの

雇用者の素性調査など様々な仕事依頼がありある意味では探偵業は便利屋の一面を併せ持っています。

その他に多い依頼内容は盗聴器発見調査や家出人調査・夫のDV調査や逢いたい人調査(昔の恩師や初恋の人・

ペットなど)も多い内容となっています。ちなみにテレビ等で盗撮バスターズなどの仕事が放映されている事がありますが

盗撮調査は探偵業の独占業務でも認可でも何でもありません。仕事がら探偵業についている人が盗撮関係の

仕事も行っているというケースが多いです。

また警察は刑事事件を主に取り扱い民事は不介入が原則です。弁護士も民事に介入しますが調査業務までは

しません。その隙間を受け持つ職業が探偵業という見方はできるかと思います。

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それだけに時には依頼者の信頼にかかわるため慎重な対応が求められる職種と言えるでしょう。

探偵業として活動するのはサラリーマンとして活動するのか独立するのかどちらが得でしょうか。一概には

言えませんが探偵業に限っては独立したほうが良いかと思います。単価の高い仕事の割には調査費用も

大してかかりませんし自宅で開業する分にはテナント家賃も必要ありません。機材もカメラや盗聴発見器・ICレコーダー・

電話やPCなど基本的な物があれば開業はできます。企業家にとって在庫を抱えない事や設備投資費が要らない

という事は大きな意味を持ちます。また勤務サラリーマンの探偵の給与は一般企業のサラリーマンと

変わらない位か低いくらいです。儲かっている探偵事務所でも従業員は低給な所が多いものです。また

探偵は固定費が低いうえに不景気にも強い職種で男女関係のもつれや所在調査など景気に左右されにくい

案件が多いので軌道に乗せやすい職業と言えるでしょう。

しかしなぜ探偵業にも廃業する事務所があるとか言えば他の職種にも言える事ですが「営業力」が鍵になる

からです。電話1本反響を受けてもそれを依頼までに扱ぎつける営業力がなければどんなに調査能力に

優れていても売り上げになりません。儲かっている探偵社は顧客に対してのヒアリング力や提案力に優れた

営業マンを多数抱えている場合が多いという事は言えるでしょう。

また探偵というと1人孤独に張り込みをしているようなイメージもありますが実際には他業種との

繋がりも必要になってきます。警察・同業者・金融機関など情報収集にはパイプが必要です。

仕事をスムーズに進めるためには仲良くなっておいたほうが良い職業があるという事は肝に銘じる必要が

あります。また機械関係に強い電気業種の知り合い等がいると助けになるでしょう。

また探偵業にはメンタルの強さも必要になります。時には張り込みが何日にも及ぶ事もありますし

ダッシュしなければならない事や交渉が難航する時もあります。一般企業のサラリーマンのように

朝出勤し夕方6時に帰宅なんて世界とは生活レベルが違うことも覚悟しなければなりません。

またいくら探偵業が固定費の低い業種とはいっても広告費だけはある程度費用を計上しなければなりません。

依頼のニーズがあるとは言ってもその探偵社の存在を顧客が知らなければ意味がありませんので

広告は当然必要です。職務内容柄、ブログやホームページで集客する事が難しいため、女性誌やタウン情報誌、

ネットのアドワーズ広告が主流になりますが最近ではやはりネット集客が主流です。紙媒体よりは

ネットのPPC広告やキーワード広告をメインにしかけていった方が良いかと思います。

今後の探偵業は他社との依頼案件の取り合いが続くとは思いますが中でもネット関係(誹謗中傷関係)・

ストーカー関係(警察が対応範囲外の軽度のもの)・交通事故関係(ひき逃げ等)は需要が伸びる可能性は

あるかと思います。キーとしては警察が取り締まりづらいものや公的機関が動きづらい案件が探偵業の

案件として挙げられるかと思います。今後の探偵業の活動内容にも注目していきたいですね。

それでは今日はこの辺で。

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