パソコン教室の開業・独立・稼ぎ方

パソコン教室の開業・独立・稼ぎ方

今回はパソコン教室の開業・稼ぎ方について書いてみようと思います。

今では随分とパソコン教室が多くなってきましたね。キッズ等の若年層から高齢者層まで幅広い 年代の人が

PCに向かって勉強しています。その目的も様々でパソコンの使い方から覚えたいという人や 資格取得の為、

ビジネスで応用させる人など様々です。 パソコン教室の開業が増えているのは小資本で開業できる事や昔と違い

PCに詳しい方が増えている事が 挙げられるでしょう。中には本業の他に空いた時間で出張形態のPCアドバイスや

Skypeを利用した時間単位の 講師を行っている人も多くいます。特に今後はネット教室の数は増えていくでしょう。

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また開業者の多さの別の理由としてフランチャイズの影響も大きいかと思います。パソコン教室のFCは他業種よりも多く、

いまや大部分がFCで開業されており教室運営方法から教材まで似たり寄ったりの教室が多いように思います。

パソコン教室を検索すればFC募集のサイトを幾つも見かけますしまたそうやって経営未経験の方が 加盟し

数年後に廃業するケースも多々あります。FCに加盟するメリットとしては教材を用意してくれたり広告を打って

くれたり運営方法を学んだりという利点もありますが、実際にはこれらは自分で全てできる事が多いものです。

教材だって何万もする教材を買わされる加盟店が多いものですが本屋で参考資料やビデオ教材も販売されていますし

広告だってFC本部に依頼すれば中間マージンを搾取される事も多いです。広告も近隣マーケットの客層やニーズ

によって広告の出し方は変えるべきかと思いますので、一辺倒のFCの広告がどの教室でも最適という事は

考えづらい所です。 運営方法についても先生の人柄もよく生徒の求める指導をきちんとしてあげていれば

口コミ評判でおのずと生徒数は増えていきます。特にフランチャイズ店の悪口を言いたい訳ではなく、

FCに加盟するからには 知名度や流通システムやスケールメリット等、自分個人で提供できないものが

あるからこそFC加盟するのであって パソコン教室運営には加盟するメリットが個人的にはあまり

感じられないようにも思います。

パソコン教室の生徒層としては大きく分ければ3つになり幼少期からPCに慣れておきたいキッズ層・

自分の専門分野を伸ばしたい若者・中年層、ネットの使い方など初歩的な事から習い始めたい高齢者層

になります。今までのパソコン教室では教室側がある程度のメニューや教材を用意し、それに沿って

指導していれば教室として成り立っている事も多かったものです。

しかし最近の小さい子や高齢者までもが PCやスマホの普及などにより高度な知識を持っている人も多くいます。

また若者・中高年については 周りの生徒の進捗に合わせなければならないルーズな教室の運営体制にうんざり

といったケースも珍しくありません。要するに今求められているパソコン教室はわからない所だけをピンポイントで

すぐ聞ける 教室に需要があるように思います。どなたでもパソコンを使っていて操作方法に迷った経験はあるはずです。

またどの教本にも解説が載っておらず相談相手もいない為、作業が捗らなかった人もいるでしょう。

生徒にとって時間を取らすだけの講義やビデオ視聴は今の時代にミスマッチな感じもします。 ましてこれからの

パソコン教室が見据えなければならないのはパソコンに慣れ親しんだ30~40代です。 この30~40代が

高齢者になった時の教室運営を考慮しなければなりません。そうなれば当然今の高齢者と同じ対応をしていて

は経営は成り立たないでしょう。高齢者を多く集めるパソコン教室は 教材やOSも古いバージョンのままで

教えていたりと不親切な場合もありますが今後の世代には そういった慣習も通用しなくなるかと思います。

個人的には今後のパソコン教室運営には無店舗化が適していると思います。ネットで時間単位でわからない箇所を

ピンポイントで教えても良いですし先生側が出張し家庭教室方式で指導するやり方もあります。

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また固定店舗を借りずに時間貸しの貸し会議室や公民館や商工会等の貸しスペースで

その都度指導しても良いですし、あえて毎週テーマを絞り「ドメイン取得講義」や「ホームページ開設講義」

など生徒の要望の多い題材で講義をするのも良いかもしれません。また教材も教室側が用意するのではなく

生徒が聞きたい教材を用意しても良いですしノートPCも持ち込みにすれば 教室側の備品・設備代もかかりません。

店舗同士競合で競い合っていては受講単価も下がる一方です。 生徒側と教室側のお互いの意向をシンプルに

仕上げた教室運営が主流になっていくように思います。 しかしあえて対面で丁寧に教えたいという指導者の方も

多いかと思います。 今までのパソコン教室は上級者には中規模な教室を構えて講義している所が多く、

キッズや高齢者相手の 教室であれば自宅や小さなテナントを借りて教えている教室が多かったように思いますが、

今後は マンツーマンもしくは少人数制が必須になってくるかと思います。パソコン教室ではおのずと商圏や対象客が

絞られてくる為、受講内容はもちろんですが丁寧な教え方など先生の人柄や信頼面がリピーターを引っ張ってくる

大切な要素になるでしょう。特に高齢者向けのパソコン教室では高齢者同士が知人・友人を誘ったり等、

クチコミで波及してくる事も多く尚更先生の評判や教え方は重要になってくるかと思います。

また初回~始めの数回は無料受講を行うなど、受講のハードルを低くし教室の雰囲気を体験してもらう等の

配慮も必要かと思います。指導レベルも今の教室同様、生徒の段階に応じて幾つかのレベルを用意し、

具体的な目標を生徒と先生が共有できるような教室が良いかと思います。

広告については生徒の友人紹介パンフやPC関係の専門誌・また近隣世帯だけに向けたアドワーズ広告など、

自店の商圏にPR度の高い広告を打っていきたいものです。

テナントに関しては生徒の想定人数もありますが10坪もあれば教室運営には十分かと思います。

空中店舗で運営しているパソコン教室もたくさんありますがとかくパソコン教室は入りずらいという

意識を持っている人も多いものです。どこか強引に勧誘されるのではないかという気持ちもあるのでしょう。

その意味ではやはり1階路面店が望ましいと言えます。また客層・年齢層を考慮して生徒が通学しやすい

立地を選択したいものです。

利益については例えば単発の1レッスン3000円で客数/5人だとしても22日営業で月35~40万の

売り上げは確保したい所です。一般的にパソコン教室の粗利益は70~80%は取れる教室が多いので

その程度の売り上げであっても1人体制であれば経営は成り立つように思います。無店舗営業であれば

もう少し利益も乗ってくる可能性もあるでしょう。

簡単にパソコン教室の開業について書いてみました。今後の教室は今よりも生徒のニーズに沿った

教室運営が求められてくるように思います。今後の個性的なパソコン教室に期待したいですね。

それでは今日はこの辺で。

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