ハンドメイド作家の独立・開業・稼ぎ方

ハンドメイド作家の独立・開業・稼ぎ方

今回はハンドメイド作家の独立・開業・稼ぎ方について書いてみようと思います。

ハンドメイドは昔からありますね。作家によって作品はそれぞれですが最近ではバッグやインテリア

など比較的大き目なものを作る人もいれば小物やアクセサリーなどを作る作家さんなど様々です。

特に最近ではメルカリやミンネ・クリーマ・iichiなどハンドメイドアプリが普及してきた事もあり

主婦や学生さん等を中心にユーザー数も増えています。趣味でハンドメイド作品を作る人もいれば

副業や本業で稼いでいる人もいますね。中には月商100万円以上稼ぐ作家さんもいるので

販売の仕方次第では十分利益を出す事も可能かと思います。

模倣から始まる

まずハンドメイドで作品を作るとしても何を作るか?という事が問題になってきますが、実際の所

利益度外視で良いのであれば自分の好きなものでOKです。小物が好きな人もいればちょっとした

DIYが好きな人もいるでしょう。また人によって好きなテイストや雰囲気・カラーはそれぞれかと

思いますので自分が好きなテーマや好みのテイストで作品を作っていきたいものです。どうしても

好きな物でないと長続きしない事もあるのでどうせなら長く没頭できるハンドメイドが良いですよね。

また好きな物を作っていればその作品へのこだわりが強くなってくるのでどんどん作品の精度も

上がっていきます。またそれでもどのような作品を作ったら良いかわからない・せっかくなら利益を

きちんと残したい。。という人であれば他のハンドメイド作家さんの作品を徹底的に見てみる事です。

作家さんによって作る物ももちろん違いますしテイストやカラー・パーツ・画像撮影方法・出品方法

など全てが異なります。また売れている作家さんであればあるほど試行が凝らされているものです。

もっと極端に言ってしまえば単純に売れるハンドメイド作家になりたいのであれば最初は売れている作家

さんの真似事をしてしまう事も考えられます。模倣をしている内にあの作家はなぜ売れているのかわかって

くる事も多いでしょう。商品が流行を捉えているのか・売れ筋を理解しているのか・作品センスが良いのか・

画像撮影が上手いのか・アプリのSEOを十分に意識しているのか等、特色が見えてくる事も多いでしょう。

他人の模倣をする事は全て悪い事とは言い切れません。ハンドメイドに限らず小売やサービス業など

殆どは模倣から始まる事が多いです。どこかのメーカーである商品がヒットすれば他のお店も少し形や色を

変えた同じような商品を販売し始める事は皆さんも日々の生活で周知かと思います。もっと言えば小さな

赤ん坊でさえ周囲の大人達の言葉や行動を真似しながら少しずつ成長していく筈です。なぜ真似をするかと

言えば当然ですが売れている商品には売れる要素が含まれており、やり方を真似すれば売れる事がわかっている

からです。もちろん商標やキャラクター・コピー商品など知的財産権侵害などは当然NGですが上達するには

最初のうちは成功している人の真似をする事が一番の近道です。作品をそのまま真似る訳ではなくやり方や売り方

を真似るのです。また商標やロゴがなくてもハンドメイドでも意匠権等にかかる可能性も全くないとは言え

ませんのでデザインをそのまま真似る事はやめましょう。中にはハンドメイドとは言っても意匠権や不正競争

防止法関連の法律から出品を躊躇する人も多いかと思います。ハンドメイド作品で権利侵害で訴訟にまで

踏み切った人がいるのかは不明ですが、例えば意匠権の実務的な活用としては相手へのメール・内容証明等

での牽制に留まるケースも多いかと思います。ハンドメイド等の商品やアパレル商品は流行に左右されやすく

その都度意匠登録していたのでは登録費用や保持費用との釣り合いが取りにくく、訴訟に踏み切っても裁判費用や

弁理士費用・時間的労力など割に合わないケースが多いので意匠登録を積極的に活用しようとする事例は少ない

かと思いますが、とは言え賠償責任や差止請求による販売停止・アプリ販売の場合はアカウント停止のリスクも

ある事からコピー商品の出品は絶対にやめましょう。またデッドコピーでなければ問題ないと考えている人もいる

かもしれませんが意匠権や不正競争防止法は類似商品にまで権利侵害が及ぶ可能性もありますので注意して作品作り

をしたい所です。また法とは無関係にアプリ運営側が規約に照らし合わせ侵害品と独断で判断し商品排除や

アカウント停止とさせるケースも少なくありません。ハンドメイドで意匠登録しているケースはあまり聞きませんが

商品によって自分である程度権利登録を確認する事も出来ます。

参考URL:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage (特許情報プラットホーム)

ですが特に意匠権等は検索が難しい場合も多いので参考程度に留めておき最終的には専門家に相談するのが

良いでしょう。膨大な量のコピー商品や類似商品が市場に存在している為、警察も中々全ての実態を把握する

のは困難な状態かとは思いますがハンドメイドや中国輸入等、個人が商品や作品を出品しマーケットに

参加する機会も増えた為、今後増々権利侵害の意識や取り締まりは強くなってくるように思います。

アプリを見ていると中には他社の商標やロゴ・キャラクターを平気で商品にプリントしたりステッカー・

ワッペン等を無断使用している作品が散見されます。確かに人気のキャラクターやブランドロゴを使用すれば

売れやすいのは当然ですがそれは作家の実力ではありません。現在ではロゴや商標のないコスプレでさえ

無断制作で逮捕者が出ている時代です。アプリによっては取引終了後に取引データを削除できるアプリも多く

ありますがあくまで画面上から削除されているだけで運営側には元データが残っている可能性が高いです。

順調に売れれば売れるほど自分でその作品が権利侵害商品と分かっていても歯止めが効かないという状況に

陥りメーカーからの差し止め請求に応じず結局事件に繋がるというケースが想定されます。

知的財産権侵害の罪は通常の刑事罰と比較しても重いです。

今は売れているとしても長く作家を続けるつもりであればどっちにしてもいずれはそのような

商品とは手を切らなければなりません。今気づいた時点ですぐに権利侵害商品の制作はやめましょう。

実際には良い商品や優れたデザインは真似されるのは当然であり、これだけネット普及の時代に法律等で決定的な

歯止めをかける事はほぼ困難です。また正直に言えば個人的には良い作品や良いアイデアは本来は皆でシェアすべき

と思っている部分もありますし、他人経由であってもその商品が世の中に露出していくのであればそれも良いと

考えています。例えばこのブログのような低レベルな記事であっても他ブログにコピペしてくれる人がいるのなら

むしろ歓迎と思っています。しかし一方で他者に模倣される事で創作意欲が無くなるデザイナーやクリエイターも

多いですしパターンやデザイン・製造までに莫大な費用をかけて作り上げたのにあっけなく模倣されたのであれば

やはり納得がいかないという作り手側の気持ちも分かります。特に中小会社のデザイナーがやっとの想いで作り

あげた商品が、大手の資本力がある会社にあたかも自社オリジナルのようにパクられていく様はさすがに同情する

部分もあります。この点はハンドメイドも同じような所があり自分がやっとの想いで作り上げた作品がようやく

売れ始めた頃に他作家に真似されたという経験を持つ作家も数えきれないくらい存在しているでしょう。

また何より法律が権利侵害を規制している以上はやはりそれに従うより他ありません。

くれぐれも模倣やコピー制作等は控えるようにしたい所です。

また売れている作家さんの探し方はご存じの方も多いかと思いますが例えば「いいね」や「お気に入り」

が30~40以上付いている作家さんや作品を抽出すれば良いだけです。またなぜいいねやお気に入り

が大切かと言えば作家や作品が注目されて売れやすくなるというのはもちろんですが、アプリによっては

アプリ側がいいねやお気に入りが多く付いている作品を定期的に自動で引き上げて上位表示させてくれて

いるからです。出品してから時間が経つとどうしても下の方に下がっていき誰も見向きもしなくなる事は

よくありますがお気に入り等が多い作品は注目作品としてアプリ側のエンジンが認識し上位に引き上げて

くれます。お気に入りが多いから必ず売れるという訳ではありませんがやはりいいねやお気に入りが沢山付けば

時間が経っても売れていく傾向はあるでしょう。

また一番やってはいけない事は自分の勘のみを信じて作品を作る事です。自分の感性のみで作った作品はほぼ

売れないと考えた方が良いでしょう。自分の感性を取り入れて作って良いのは売れ筋を過去の経験則で把握

している販売経験豊富な作家さんです。最初からオリジナルが売れるほど甘くはありません。

最初のうちは売れる作品の傾向を掴んで出品をするようにしましょう。

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パーツの仕入れを考える

またいざ作品を作ろうと思っても材料やパーツが無ければ作品を作る事は出来ません。

材料やパーツは卸問屋で仕入れる事ができます。卸問屋では色々な材料が揃っていますので

自分の作りたい作品の材料やパーツを仕入れるようにしたい所です。しかし卸問屋では

仕入単位や個数に制限があったり法人単位ではなく個人では仕入をさせてもらえない事もあります。

また現金仕入れが必須であったり初心者お断りの業者もある事でしょう。その卸問屋でしか

仕入れる事ができないのであれば話しは別ですが、最近ではネット上で材料やパーツ仕入が

できるようになっていますのでそちらを利用する事も出来ます。また個数も1個単位から

安価に仕入れる事ができるショップが多いので個人単位でハンドメイド作品を作る人には

重宝するでしょう。NETSEAやクリエイトオンラインやだいおう販店・Time Shuffleなどは有名な

所でしょうか。もっと身近な所で言えばユザワヤや百円ショップもパーツに使えるものが沢山

ありますしヤフオク等のネットオークション等を覗いてみても良いでしょう。また雑貨が好きな人

であれば楽天BtoBやDeNA BtoBなど、BtoB向けサイトを覗いてみても面白いかと思います。

このようなお店を見ていても色々なパーツが揃えてあるので見ているだけでも

作品想像力も豊かになってきますね。またパーツ仕入というと国内だけに目がいきがちですが

国内仕入ばかりをしていると他の作家さんとテイストが被ってしまう事も起こりえます。

そのためケースによっては海外へ目を向けてみる事も大切です。例えば近場でいえば中国

などはパーツ仕入も比較的容易に行えます。タオバオやアリババ等は中国ショッピングサイト

でも有名ですがいわゆる日本でいえば楽天やヤフーショッピングみたいなものです。パーツ

などは1元(日本円17円くらい)以下で購入できるものも沢山あるので見ているだけでも

面白いかと思います。

ですが海外仕入の場合には大量購入しないと逆に割高になってしまう場合も多いので出来れば

まとまった量を仕入れる場合に利用したいですね。また中国等は特にショップによっては粗悪品を

送ってくる場合もあるので取引を積み重ね良いショップを押さえておきたい所です。

もちろん中国以外でも韓国の南大門やタイなど安価で面白いパーツ問屋は多いので海外をチェックして

みるのも良いでしょう。特にアクセサリー関係を作っている人には韓国は見てみる価値はありますし

ハンドメイドサイトのEtsyなども参考になる部分があると思います。

またパーツと言うとパーツショップを思い浮かべる人も多いかもしれませんがそれだけとは限りません。

例えば雑貨店で安物のアクセサリーを買ってそのパーツを1つ1つばらしてハンドメイドに利用する

事も出来ます。家にある雑貨でも同じです。不要な商品や雑貨を分解してパーツに利用する事もできます。

他にもホームセンターや百円ショップ等ももちろん優良な仕入先になりますし浅草橋なんかも問屋や

卸の業者が幾つかあるのでお勧めです。浅草橋は貴和製作所等は特に有名ですが雑貨を始めビーズパーツや

アクセサリーパーツも豊富に揃っています。

また他作家さんのパーツで気になる部分パーツがあればそのパーツの形や色を検索して検索結果を

画像検索に切り替えれば結構ヒットする事も多いでしょう。

他作家さんに真似されやすいハンドメイド作品ですがパーツ1つ取っても珍しいパーツや入手先の

特定が難しいパーツを仕入れて使用する事でちょっとした参入障壁にもなります。パーツ1つ取っても

仕入先や仕入単価などに妥協をせず取り組みたい所です。またハンドメイドに限った事ではありませんが

原価を安く仕入れるというのは商売の肝です。どれだけ安く仕入れる事が出来るかでその後の販売の

し易さが大きく変わってきます。安物を仕入れた方が良いと言っている訳ではありません。同じ品質の

ものを一番安く仕入れる事が出来るマーケットを探し出して仕入れるという事ですね。ここは手を抜いては

いけない肝の部分です。とことん卸や業者をあたって最善の仕入先を見つけ出しましょう。

さてパーツを仕入れていよいよ販売をする段階になったとしてもまだまだ考える事はあります。

それは販路と販売方法です。カラーミーなど独自のサイトを立ち上げて販売していく方法も

ありますが、作家になりたての最初のうちはハンドメイド作品の場合は1点1点作品を販売していく

事を考えると主要な販路はメルカリやミンネやクリーマ等のハンドメイドアプリが主要になってくる

でしょう。ハンドメイドの作家さんによくありがちなのは作品に凝るあまりに販売方法をよく考えずに

出品をしてしまう場合があります。ですがネット販売という特性上、お客さんは実際に手に取って

商品を見る事ができない事から、その出品方法は十分に考えて出品したい所です。

ネット販売は「アクセス・コンバージョン・価格」で決まる

まずネットで販売する上で大事な数式を挙げるとすれば「アクセス数×コンバージョン率×価格」

という3点が挙げられます。この3つのうちの1点でも欠けていると売上が上がらないという

現象が起きやすいとも言えるかもしれません。作品は丁寧にセンスのある物をたくさん作っている

のに売上が上がらないという人はこの点を見直してみると良いでしょう。

まずは①アクセス数ですがネットでは当然多くのお客さんに自分の作品を見てもらわなければ

意味がありません。ネットではなく実店舗であってもひっそりと郊外にある店舗よりは駅前や

路面店にある店舗の方がお客さんは集まり易いのは当然です。そのためアプリ上では自分の作品

にアクセスが集まりやすいように工夫をしておく必要があります。特にキーワードはアクセス数を

集めるきっかけになる事が多いでしょう。ハンドメイド作品と言ってもお客さんは色々なキーワード

で検索をしかけてきます。「ハンドメイド」というキーワードで素直に検索してくる人もいれば

ハンドメイド作品ではなくメルカリ等では特に既製品の商品を探している人も多い訳です。

既製品を見ていたらたまたまハンドメイド作品を見かけて購入する気になった、という人もいる

でしょうし「ハンドメイド アクセサリー」や「ハンドメイド 猫」など特定の絞ったキーワードで

検索をかけてくる人もいます。要するに作品に関連するキーワードは全て取りこぼしてはいけないという

事です。せっかく良い作品を作っていてもお客さんの検索するキーワードに引っ掛からなければ作品を

見てもらう事はできず大きな機会損失に繋がります。そのため関連するキーワードは説明文欄にでも

全て散りばめておくようにしましょう。また自分で作品に関連するキーワードを想定して入力しておく

事も大事ですし、自分でキーワードが思いつかないという人は「サジェストキーワード」等を利用すると

良いでしょう。「ハンドメイド」と入力するとそれに関連するキーワードが沢山出てきますので

それをそのまま入力しておくのも一手かと思います。またその他にもハンドメイドのキーワードとして

大事なのは1点物だという事です。手作りだからこそその作品は世界に1つだけの1点物です。例えば

商品名を入力する際にも1点物を強調したキーワード選定をする事を忘れないようにしましょう。

またアクセスを集める以上は外部流入も無視はできません。ブログやSNS等をやっている人であれば

自分のURLをリンク付けして外部からの流入も確保する事を忘れないようにしましょう。

フリマアプリをしているとそのアプリ内だけのアクセスについつい気を取られてしまいがちですが

ネットの検索流入は無限です。流入規制がないサイトやSNSであればどこからでもアクセスを

集められるという意識を持つようにしたいですね。特にインスタ等は自分の作品も見てもらえるので

リンク付けしておけば一石二鳥です。また単純にアクセスを集めるという意味では複数のアプリで

出品をする事をお勧めします。例えばミンネには出品しているけどクリーマには出品していないという

作家さんも多くいます。ですがお客さんからすれば登録しているアプリは人それぞれです。ハンドメイド

作品が出品できるアプリは全てに出品すると良いでしょう。中にはスマホを何台か所有し1つのアプリに

対して複数アカウントを所有して重複出品している人もいますが、複数アカウントがOKとなっている

アプリを除き、基本的にはアプリは1人1アカウントが基本になっていますのでそれはお勧めはしません。

 

また今後フリマアプリはアカウントの締め付けも徐々に強くなってくるでしょう。

いずれにしてもアクセスを集める方法は他にも幾つかありますのでルールを守って1人1アカウントで

各ハンドメイドアプリに登録し堂々と取引に臨みたいところですね。

また少しハンドメイドから話は変わりますが、キャリアスマホが悪い訳ではありませんが現在では

スマホ料金を毎月5千~1万円位支払っている人もまだ多いかと思います。中にはSIM端末への

切り替えを躊躇している人も多いようです。SIMであればプランによって毎月1000~2000円

程度に抑えられてお財布にも優しいので検討してみるのは良いかと思います。

またミンネやクリーマ等は特にピックアップ枠が設けられています。こればかりは運営側が目視で

選んでいるので運も大きく左右されますが一度ピックアップに選ばれれば売上は倍増します。

また一度きりの売上増だけではなくある程度中長期的にお気に入りの数や売上の増加が続く事になります。

ピックアップ作品がどのような条件で選択されているかは開示されていないようですがピックアップ

作品の作家を見てみるとやはり定期的に新作を提示している作家が多いように思います。またそのような

作家は作品画像の撮り方や見せ方が上手な人が多いです。宝くじに当たるような感覚ではありますが

常に他の作家の作品等にもアンテナを張っておき新作を提示するようにしていきましょう。また自分の

作品にお気に入りを付けてくれた人が他にもどのような作家をお気に入りしているのか、追跡をし

テイストを掴んでおく事も自分のアクセスアップを図るコツの1つになります。

次に②コンバージョン率ですがこれは転換率と言う人もいます。ハンドメイドでいえばその作品を

見たお客さんが購入したいと行動を起こす率(アプリ画面上で購入ボタンを押す・カートに入れる等)

の事と言えるでしょう。せっかく沢山のアクセスを集めてもコンバージョンが上がらなければ売上に

ならない為、意味がありません。

コンバージョン率を上げるには第一に作品画像が挙げられます。

ハンドメイドに限らずネット販売では画像が命です。どんなに良い作品でも画像が荒かったり汚ければ

ほぼ購入される事はないでしょう。作家さんによっては自然光をうまく取り入れたり撮影キットを購入

したりする人もいます。レフ板を上手く使ったり照明の明るさを調節したりと色々と工夫する必要も

ありますが、どうしても上手く撮れないという人は業者に頼むという手もあります。7カット1000円

前後から請け負ってくれる業者も多くありますので利益率を圧迫しない程度に利用してみても良いでしょう。

またネット販売でいえば当然の事かもしれませんがやはりお客さんがその作品を手にした時に、

お客さんにどのようなメリットや幸福感をもたらすか、具体的なイメージを沸かせる画像を提供する事が

大事です。例えばアクセサリー等は床に置いた画像よりも実際に手や耳や首に身に着けた画像を提供する

方がもちろん良いですし、子供服であれば小さなお子さんがその服を着ていて笑顔でいる写真のほうが

良いという事になります。また撮影に関しても時々部屋の中でざっくりと撮影している人もいますが

それが悪い訳ではありませんが出来れば撮影方法もこだわりたい所です。撮影キットを購入しても

良いですが決して安い買い物ではありませんので自作で簡単なキットを作ってしまう事も出来ます。

例えば大き目の段ボールを使用し側面には画用紙を貼りバックスクリーンに作品の雰囲気に適した

模造紙等を使う事でちょっとした撮影空間を作り出す事も出来ます。また作品周辺には小物をあしらう

事で作品をより美しく際立たせる事もできますし上からLEDライト等で光を照らしPPシート等で光を拡散

すれば慣れてくれば販売用キットと同等の画像を撮る事も出来ます。全て100円均一で揃うようなもの

ばかりですからお時間のある方は試してみても良いかと思います。時々作品の写真が暗くなってしまうという

声も聞かれますがその場合にはスマホやデジカメのホワイトバランスや露出補正を見直してみると綺麗な

写真が撮れるケースも多いです。プロの場合には照明を複数使う事も多いですがハンドメイド作品であれば

窓際等で自然光を多く取り込めば十分に綺麗な写真が撮れるでしょう。またもう少し画像加工を進める

のであればイラストレーター等で簡単に加工する事ができます。フォトショップなど高いソフトの購入が

難しい場合にはGimpなど無料ソフトを使用しても十分に綺麗な加工ができます。背景白抜きはもちろん

ですがレベル補正や画像加工も簡単です。ただしあまり加工し過ぎると実物とかけ離れているくらい綺麗な

画像になってしまい顧客からクレームを引き起こす可能性がありますので程々にしましょう。あくまで

画像を加工するというよりは本物の色味や雰囲気に近づける意味合いでソフトを使うと良いかと思います。

ハンドメイドに関わらずネット販売をする上では画像加工は必須になってきますので使用した経験がない

人は慣れておくのも良いでしょう。ネット販売は所詮は画像で商品の良し悪しを判断するしかありません。

そのためどれだけ自分が実際に手に取ってみた感覚と同等もしくはそれ以上の画像イメージを提供

できるかが鍵になります。また細かい話ですがフリマアプリやハンドメイドアプリは商品画像を何枚か

掲載できるようになっている事が普通ですが、特にこだわりたいのはトップ画像です。当たり前の話ですが

トップ画面の印象が悪ければ作品詳細を見てもらえません。今やどんな媒体でも使用される素材は

では画像8割テキスト2割という時代。ファッション雑誌が売れずにインスタが流行るはずです。

特に若年層はテキストの説明では2~3分かかる商品の特徴を画像だけで一瞬に把握しようとする

傾向があります。私のこのブログのようなテキストだらけの媒体は現代には不向きという事ですね。

トップに貼る画像は何度かABテストを繰り返しいいねやお気に入りの数を見ながら顧客からの一番引きが

良い画像を採用するようにしましょう。傾向としては単品よりカラバリ豊富に複数個写った画像の方が

アクセスが集まる事が多いかと思います。自分が良いと思う画像と顧客が良いと思う画像は異なるケースも

多いものです。トップ画面には何度かテストを繰り返した上で適切な画像を掲載したい所です。

またこれまで上記にて撮影が云々とか照明が云々とか言ってきましたが、面倒な人はカメラアプリ等を使用

してスマホ撮影でも良いかと思います。特に私が使ってみたものの中で一番良かったカメラアプリは

プロカメラ(GOFA)というアプリです。プロのカメラマンさんでもちょっとした写真撮影であれば使用

している人はいるでしょう。はっきり言ってオークションに使用する程度の画像写真であればこのアプリで

十分綺麗な写真が撮れてしまいます。例えば商品の下に模造紙でも敷いて光量を少し調節してあげれば

ショップ並みの写真が撮れてしまったりもします。正直言えば私もネットショップに掲載する写真は

照明機材等をきちんと揃えて撮影しますが、オークションの出品写真は全てこのアプリだけで撮影

してしまっています(苦笑)。撮影時に時々広告が出るのが面倒にも感じますが慣れればあまり気に

なりません。当然無料アプリなのでこれだけ高機能のカメラアプリは使用した方が良いかと思います。

下手な照明機材や撮影キットやデジカメの購入を検討している位であれば、まずこのアプリをいじり

倒してから検討しても良いでしょう。

また画像だけではなくハンドメイド作品の場合は説明文も大切になってきます。

普通の物販であればキーワードや画像が綺麗に整っていれば説明文は短くても売れてしまう事は

よくありますが、ハンドメイドの場合には作品自体にその作り手の気持ちや感情が乗っているので

説明文も作家の人となりが表れた説明文がベストと言えるでしょう。ハンドメイドならではの

作家自身が特にこだわった点や愛情を盛り込んだ説明文を作りたいですね。もちろん作品の魅力やサイズ・

使用したパーツや重さ・仕様などはお客様がわかりやすいように出来るだけ細かく記載しておきたい所です。

また時々プロフィール欄に「返金お断り」「ノークレームノーリターン」など少し度を超えた規制を

作る作家さんもいます。売上は作家さんにとって大切ですしネット取引はどのような顧客が買い手に

なるかわからないので自己規制を作りたい気持ちもわかりますが、あまりに強い規制は逆に顧客を

取り逃がします。また他にも他作家さんに作品を模倣されないように「コピー作品厳禁」等の文言を

説明欄に記載している人を見かけます。コピー作品厳禁、程度のシンプルな注意書きであれば問題は

ありませんが「コピー作品を見かけた場合は運営者に報告の上、法的措置を検討し~」など過度な文言を

見かける事もあります。しかしこれではメッセージはお客さん側ではなく他作家へ向けられています。

作品を見に来たお客さんとしては置き去り感を否めないでしょう。あくまで商品説明欄でメッセージを

発信するのはお客さんに対してです。他作家を牽制する為ではなく商品を販売する為に出品している

という事を改めて意識した方が良いでしょう。

またあくまで扱っている商品はハンドメイド作品です。一度きりの売り切りではなく作り手として

販売後でもお客様とお付き合いしていけるような関係を築き、作品や作家のイメージを

壊してしまうような規制は命取りとなり得る事を心掛け、必要最低限のルールに留めておきましょう。

また顧客と良好な関係を築きながら販売をしていく事はアカウントを長持ちさせる事にも繋がります。

時々何かの拍子にアカウントが停止になったり強制退会させられる人を見かけます。

しかし何十万~何百万という登録者がいるアプリでは運営側もいちいち1人1人の出品状況を限られた

人員の中で全て監視できている筈もありません。実際には強制退会や利用停止に結び付くケースは

顧客からのリークや通報によるものがかなり多いです。そのため出来るだけ波風を立てずに時には

利益を度外視してでも顧客と良好な関係を保っていく事が長い目で見れば得という事は言えます。

最後に③価格ですがハンドメイドは手作業で時間がかかっている以上、高額で販売したいという

気持ちもわかりますが、やはりあまりに高額だと売れません。売れている作家さんの利益率を

見てみると概ね40~70%程度と大きなバラつきはありますが、顧客もその作品を見てどれくらいの

原価がかかっているのかある程度の察しは付きます。どのくらいの価格帯で売れているのか他の作家さんの

作品相場なども参考にしながらプライスを付けたい所です。また価格で絞り込み検索をかけてくるユーザーも

多いのでコツとしては相場より少しだけ低めのプライスで設定しておくのが良いでしょう。自分と同じような

テイストの作品を作っている作家さんのプライスより10~20%程度価格を下げる事をお勧めします。

結果的に想定している販売金額に対してどれだけの原価をかければ良いか、という点については

個人的には最初のうちは販売金額の4~5割近くの原価をかけても良いと考えています。2000円で

販売する作品であれば800~1000円近くの原価をかけるという事ですね。作家さんの中には3割前後の

原価で作品を作っている人が多いように思いますし原価を沢山かければ良い作品が出来るとは限りませんが、

それでも購入場所やアイテム選択を間違っていなければ原価をかけるほど良質な作品が出来る確率は高まります。

またネット・アプリ販売では通常の商売のように毎月の賃料を支払ってリアル店舗を構える必要もなければ

自分1人でやる意味では人件費も必要ありません。販売手数料だって10%程度のアプリが殆ど。

であればその分を作品原価にある程度転嫁するべきです。

通常の商売では最終的な利益率は10~15%に収まる事も少なくありません。むしろ5~6割の利益が

出れば良しとする気持ちも大切だと思います。特に最近ではハンドメイド作家さん達の技術が向上してきて

いますのでいつまでも低原価高利益が続くほどマーケットも寛容ではありません。昔のような未成熟な

マーケットだった頃は話は別ですが、今後はある程度原価をかけて作品作りをしていく事も必要になってくる

でしょう。また初心者の作家さんであればあるほど原価をかけるべきだと思います。技術が未熟なうちは

元々の材料の質にクオリティを委ねる事になってしまう事も多いでしょう。技術が向上していき仕入先も

豊富に使い分ける事が出来るようになってくれば同じクオリティの作品でも今まで5割の原価をかけていた

ものが3~4割の原価で作れるようになってくる筈です。最初のうちは勉強代と割り切りある程度の原価を

かけ、慣れてきたら徐々に適正原価(3~4割)に落としていく流れがベターと言えます。

どうしても5割の利益では少ない、薄利では作品作りが大変、と思うのであれば販売単価を上げる事で

解決を計る事も出来ます。当たり前の話ですが1000円の作品を販売していて500円の利益では足りない

という事であれば2000円の作品を作るようにすれば1000円の利益を確保できます。自分の限界の

製作時間に合わせて販売単価を調整するようにしていきましょう。

現在のフリマアプリの手数料率は10%前後ですが今後フリマアプリの手数料は限りなく無料に近づいて

いくと思います。現在でさえジモティーやラクマ・メルカリアッテ等は手数料無料で運営していますし

フリルも期間限定かもしれませんが現在は手数料無料になっています。最近ではラクマとフリルの統合も

噂されていますね。統合すればメルカリに対抗するマンモスアプリとなり増々アプリ間の競争は激化する

でしょう。

フリマアプリはどこも販売構造が似ている為、手を付けるとすれば販売手数料を下げるか他ジャンルへの

アプリ展開以外にはあまり考えにくい所です。競争が激化すればするほど運営側も他社との差別化を考え

なければならず、他のフリマアプリも販売手数料や広告収入以外のマネタイズを考えてくるでしょう。

手数料が低くなれば今以上にユーザーが増えていきますし作家同士の競争も激化していくように思います。

原価のコントロールも含め、今から競争力の高い作品作りが出来るようにしておきたいですね。

スケールメリットを最大限活かす

作品が売れてくると自分なりに売れる作品と売れない作品のパターン・シリーズが掴めてくる事もあるかと

思います。そのような場合には売れるシリーズのカラー違いや素材・パーツ違い・サイズ違いなど幾つか

パターンを展開していくと売上がアップします。1つ売れたらそこから売上の底上げに繋がる工夫をして

おきたいですね。ちなみにハンドメイド市場のお客さんは1度気に入った作品を見つけたらその作家の

作品一覧を一通り見る確率が高いです。一般の物販サイトであれば気に入った商品があったとしても

その業者の販売アイテム全てに目を通すお客さんは少ないのですが、ハンドメイドの場合は傾向が違います。

そのため出来るだけ作品の趣向やイメージ・カラーが統一されていた方がその作家のファンが付きやすい

という事は言えるでしょう。またバリュエーションを増やす事で全体のアクセスアップにも繋がります。

前述した通り1つの作品を見た顧客はその作家の作品に目を通し、作品の数や種類が多いほど何度も訪問する

確率が高まるからです。顧客は作品だけではなくその作家のテイストや雰囲気等が自分の好みと合致するか

どうかも見ています。アクセスがアクセスを呼ぶというスケールメリットは無視できません。

大人数の大型アイドルグループが人気が出やすい原理と似ています。そのグループの中で1人でもタイプの

女の子がいたら次第にそのグループ自体がかわいいと思えてくるでしょう。

作品数やバリュエーションが増えていけば顧客は「その作家の作品の1つ1つがかわいい」という感覚から

→「その作家のお店の品揃え全部がかわいい」という意識に変わっていきます。これはある種の錯覚

なのですがそれがその作家のファンが付くという事です。またその店に行けば自分の希望通りの品物がある

という安心感も安定的なアクセスに繋がりますね。売れる作家と売れない作家の違いは、もちろん作品作りに

慣れてきて作品レベルが上がった等の理由もありますが、実際には売れない作家は作品数やバリュエーション

が増えないうちに自分で売れないと勝手に決め付けて途中で作家を辞めているという理由が多いのも

事実です。もっとざっくり言えば売れる理由が何かと言われれば「売れるまで作り続ける事」という事に

なります。大袈裟に言えば作家のカラーが出た沢山の作品を作り続けアプリ内に自分なりのテーマパークの

ような空間を作ってしまうようなイメージでしょうか。顧客が何度も訪れたくなるような作品バリュエー

ションを増やし何度も循環させる事が必要です。

また作品数やバリュエーションを増やす事は注目度を上げるだけではなく売上げを底上げする事にも繋がり

ます。例えば簡単な例で言えば月収20万円を目標にしていた場合、1作品の販売価格が2000円と

し原価が1200円だったとすると1個あたり800円の利益になりますが、1種類の販売では月収20万円

を達成するには月に250個を販売しなければならず1日に8個~9個売れなければ20万円は達成でき

ません。人気作品でない限りそれはなかなか難しいと考える人も多いでしょう。しかし作品数が8種類あれば

その作品たちがそれぞれ1日1個だけ売れれば20万円程度は達成できる訳です。1日に8~9個売れる

人気作品を1つ作るのは難しくても1日1個だけ売れる作品を8種類作るのはさほど難しくはありません。

更に作品数を増やし16種類であれば2日にそれぞれ1個・32種類であれば4日にそれぞれ1個売れれば

約20万円達成です。ハンドメイドの場合、一日にいくら売れたという事だけで一喜一憂してしまいそうな

ものですが、月の目標金額を決めてその目標金額に到達する為に何円利益が出る商品を1日に何個販売すれば

良いのか、日々の客数と客単価をしっかりと設定した上で販売に取り組みたいものです。

作品数やバリュエーションを増やす事は売上げ目標を達成するハードルを下げてくれる事に繋がり、

その上アクセスアップに繋がるという好循環が生まれます。

事実例えば何かの商品でネットショップを構築する場合でも50~100アイテムの品揃えでは誰も見向きも

してくれませんが、300~400アイテムを超えたあたりからアクセスは急増し売上げが伸びてくる

ケースが多いです。さすがにハンドメイドで300種類は時間がかかりますが、バリュエーションの幅や

作品数がアクセスアップや売上げに直結する事は意識しておいた方が良いでしょう。

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アプリ特有のSEOを理解する

またフリマアプリをする以上はそのSEOも意識しておきたい所です。例えば他サイトのアマゾン

や楽天であれば出品者の過去の売上やレビュー数に応じてサイト上で上位表示できるかどうかが

決まります。しかしメルカリなどフリマサイトでは新しく出品した順に上位表示がなされる仕組み

になっています。そのため売れなければそのまま下の方にどんどん自分の作品画面が下がっていき

数週間後には誰にも閲覧されないというケースも多いでしょう。もちろんフリマアプリではアクセス解析

ができるようにはなっていないので自分の画面がどれくらい閲覧されているのかはわかりません。

そのため定期的に画面の見直しや出品作業が必要にはなってきます。しかしあまりに出品&取り消し

等を行っているとアカウント停止・取り消し等のリスクも出てきます。

感覚値ですが1日に40~50回ほど出品&取消を行っていると運営側にスパムと扱われる可能性が

出てくるように思います。アプリのシステム上、定期的に出品&取り消しをする事はある程度は仕方がない

部分もあるのかもしれませんが限度をわきまえて出品作業をするようにしたい所です。

ミンネ等も同様に新しく出品した順番であったりお気に入りの数や転換率などが上位表示にも関係

していそうな感じです。いずれにしても作品が本当に魅力的・良質なものであり画像や説明文が充実

しており検索アクセス対策が万全に取れていればお気に入りの数も増えフォロワー数も伸びていき

結果として上位表示も達成できるようになります。また作家同士であればフォロー・お気に入り

し合うような協力体制を築きあげていく事も大切です。

評価についてもAmazonや楽天の自己評価(顧客だけが評価を付ける)と違いハンドメイド系アプリの

評価体系は相互評価(出品者・顧客が評価し合う)が殆どです。そのためAmazonや楽天と比較すれば

フリマアプリは悪い評価が付きづらいという特徴があります。しかし特に出品をせず買い専門で利用している

会員は簡単に悪い評価を付ける人もいます。評価構成が良い・普通・悪いの3パターン評価だとしても

「普通」の評価が付けられただけで徐々に後の購入率は悪化していきやすいのがアプリの特徴です。

もちろん出品者から運営側に対応をお願いしても評価の削除はしてもらえません。そのため事前に

自己プロフィール欄等にも、商品に不具合があった際には評価を付ける前に連絡をしてもらえるように

記載しておく事も大切です。また悪い評価を変更する唯一の方法としては購入者側から評価変更依頼を

運営側にしてもらう事です。アプリによって多少の違いはありますが購入者が運営側に変更依頼をし

運営側がそれを承諾をする事で一度付けた評価の変更が可能になっています。しかし購入者は出品者の商品や

対応に不満足があった為に悪い評価を付けた訳ですから簡単には評価変更を承諾してくれる訳はありません。

そのため出品者に十分にお詫びをする事・商品は返却しなくて良い事・無条件で全額返金する事など、

購入者に有利な条件を提示して交渉するしかありません。購入者がそれに応じてくれれば購入者から運営側に

評価変更依頼のメッセージを送る事により評価を「良い」に変更してもらう事は可能です。

確かに今まで積み上げてきたアカウント歴に簡単に悪い評価を付けられると気分が良いものでは

ありませんし気持ちが凹んでしまうというのも分かります。しかし自分のアカウントを大切にしたいという

気持ちはよく分かりますが考え方によっては、たかがアカウント1つです。アカウントがボロボロになっても

やり方次第では前述したように新しいアカウントを取得する事自体は可能です。

悪い評価を付けられたとしてもあまり落ち込まずに次々に商品の展開を考えていきましょう。

ハンドメイドブログの構築

また販売促進のためにブログを書こうとしている人もいるかもしれません。私のこのブログは乱雑な

もので全く参考になるものではありませんが、まずブログを始めるのであれば独自ドメインを取得して

安いプランでも良いのでレンタルサーバーを借りて自身でブログ開設したいものです。無料ブログでは

せっかく記事を書き溜めてもちょっとしたきっかけでブログを運営側に閉鎖されてしまうケースもあります。

長く記事を書き続けるのであれば自分のブログを開設しましょう。費用もドメイン+サーバレンタル料金で

毎月数百円で借りられますのでついでにアドセンス等広告も貼っておけばレンタル費用は十分にペイ

できますしハンドメイドパーツ紹介等のアフィリエイトでも良いです。

ブログでアクセスが集まらない場合は記事の内容を考え直してみる必要があるかもしれません。

また記事数や文字数にも特に制限はありませんがやはり読者が満足いくボリュームを考えるとまずは1000

~1500文字程度の記事を200記事は目指したい所。もちろんゆっくり時間のある時に更新すれば良いので

2日に1回程度更新すれば1年間でそれ位のボリュームのブログにはなります。

ハンドメイドブログでは新しい作品を定期的に掲載し紹介するものが多いかと思いますが読者からしてみれば

少し不満足な感じがします。読者側の気持ちに立って気になる部分や知りたいと思う部分が垣間見える記事に

なっているとアクセスが集まりやすい気がします。例えばその作品に使ったパーツはどこで購入したのか・

作品を作る途中工程の画像・その作品の販売数やア累計販売金額・記事へのアクセス数・実際にあった

クレーム内容・商品の仕入原価・売れ行きの良い販路・日々の作品作りの悪戦苦闘などあまり人には

教えたくない内容も少しは盛り込むべきかと思います。表面的な内容だけの記事ほどつまらないものは

ありません。作家に仕入先を聞くのはタブーだなんて話を聞く事もありますが果たして本当でしょうか。

やり方やノウハウなんてものは守っているつもりでも所詮いつかはどこからか流出していくものです。

真似されたとしてもオリジナルはオリジナルとして評価されていくのが常です。それなら最初から真似

される作家さんを目指しましょう。

またブログ記事を書くとしても文字だけのブログは記事内容を模倣されやすいものです。そのため例えば

店へパーツを購入しに行く時の買い物シーンや作品を作る過程などを記事中に「画像」を踏まえて紹介すれば

他者に真似されないオリジナルコンテンツとなります。アフィリエイトブログ等でよく使われる手法ですが

ハンドメイドの世界でも体験談などを画像を踏まえて書くという事は他ブログとの差別化に繋がります。

また体験談の掲載はその作家の日々の様子や人となりを表し、読者に親近感を与えやすい良質なコンテンツに

なりますので、作品作りに勤しむ日々の画像を載せる事はファンを増やしていく意味でも効果的です。

また毎日記事を書いているとやがてコンテンツ内容に行き詰まります。もし自分で記事を書いていく

ネタが無くなってきたら外注してしまっても良いかと思います。例えば私は先日転職サイトを作りましたが

正直言って私は転職経験等はあまり無い訳です(苦笑)。そのためやはり外注さんに頼るという事に

なります。ランサーズやクラウドで記事を書いてくれるライターさんは沢山いますのでどんどん依頼を

してしまいます。ハンドメイドの記事であれば恐らくですが1000文字程度の記事であれば単価100円

前後で書いてくれるライターさんが多いのではないでしょうか。どんどん依頼をして記事数を増やしていき

読者が満足するくらいのボリュームは目指したい所ですね。また外注するとしてもライターさんによって

素人同然の人もいればかなり良い記事書いてくれるライターさんもいるので、長く依頼をしている内に

そのようなライターさんと出会ったら長期継続案件として定期的に仕事を振ってあげるようにすると

記事の質も上がっていき引いてはサイトの質も上がっていきます。やはり一言にライターさんと言っても

毎回三振するようなライターさんもいれば、毎回二塁打~ホームラン級の記事を書いてくれるライターさん

もいる訳です。どれだけ普段から良質なライターさんを囲っておけるかもブログの質にかなり影響してきます。

その他にもお悩み解決系の記事なども織り交ぜていくと良いでしょう。キーワードプランナーやヤフー

知恵袋等でハンドメイドで検索すればキーワードやお悩みは沢山出てきますのでそれを解決するような

記事が良いかと思います。なぜお悩み解決系が良いかと言えば人の悩みは検索回数に直結するからです。

よく男性用の育毛剤や女性の美肌関係のブログを多く見かける事もあるかと思いますが、これらの

悩みを持つ人にとってはこれらの問題はすぐにでも解決したい悩みです。解決したいという想いが強い

テーマほど検索回数が上がる傾向がありアクセスも集まり易いブログになります。ハンドメイドで言っても

作家さん達がつまずきそうなポイントや作品を作る上での悩みを解決するブログは注目を集めやすい

でしょう。またブログ記事を作成する時は最初からビッグキーワードで勝負するのではなく

出来ればロングテールでコツコツとアクセスを集めていくようにしたい所です。例えばハンドメイドで

言えば「ハンドメイド」「ハンドメイド・アクセサリー」「ハンドメイド・バッグ」等は誰でも検索

しそうなキーワードはビッグキーワードと言えるでしょうしこの手のキーワードで今からブログを作成

しても既に先駆者ブログや大手サイトが上位にいるので上位表示するのは中々時間がかかります。

ミドルキーワードとして考えられるのは「ハンドメイド・開業」や「ハンドメイド・トートバッグ」

「ハンドメイド・フリマ」などある程度のアクセスボリュームがあるキーワードが考えられます。

もっと細分化してスモールキーワードとして考えられるのは「ハンドメイド・つまみ細工」

「ハンドメイド・おそ松さん」「ハンドメイド・羊毛フェルト」など一部の人しかアクセスしない

キーワードが挙げられます。今からブログを作成するのであればミドル~スモールキーワードを元に

ブログ記事を作成していくとライバルサイトが少ない為、ベージ自体が比較的上位表示しやすく、

またミドル~スモールキーワードで検索流入してくる人は閲覧目的がはっきりしているのでアクセス

だけでなくお気に入り・ブックマーク・SNS共有などをしてくれる確立が高く結果的に記事のページ

ランクがアップしていき易い傾向があります。1つ1つの記事にアクセス等が集まっていくようになれば

他の記事も併せて閲覧されブログの個々のカテゴリも強くなりその後ページのURLも強くなり最終的に

ドメインパワーの強いブログが出来上がるようになります。またそのキーワードで実際に検索してみて

他の上位表示されているサイトを見てその記事を圧倒するような内容の記事を定期的に書き上げていく事が、

後にアクセスの集まるブログに繋がります。ドメインの力が強いブログが出来てくれば正直大した事のない

記事でも上位表示されるようになります。そしてある程度強固なブログが出来上がってきたら最終的には

ビッグキーワードで攻めていきビッグキーワードで現在上位表示されている競合サイトの牙城を崩す作業に

移ります。それが出来れば数年間ハンドメイドというビッグキーワードでGoogle1ページ目を独占する事も

難しくはない筈です。もちろん現在では「ハンドメイド」で検索をかければミンネやクリーマ・いいち等の

アプリサイトが上位表示を独占していますので販売系アプリを個人で切り崩すのは中々困難ですが、

その他のサイトを引きずり下ろす事は決して不可能な話ではありません。またブログを開設したばかりでも

最初の数か月はアクセスは集まりません。良い記事を書いていけば半年程度経過した頃に徐々にアクセスの

山が右上がりになっていく筈です。そのアクセスの山を他の販路に繋げて売上げを底上げする事もできます。

ハンドメイドブログであればまずは月に3万PVを目指したい所。例えば少し極端な例ですが

ブログやメルマガで作品を紹介していき3万PVの内、0.5%のファンが作品を購入してくれたとしたら

月に150個販売できる訳です。そこまでいけばちょっとしたブランドですね。またハンドメイド作家を

やっていてある程度の売上げは上がってきたけれども最終的には利益が残らないという人も多くいます。

これらの方たちはせっかくの売上げ金を材料費に充当してしまい、その作り上げた作品が思うように売れず

自分の資金を捻出してしまったりとお金の循環が悪くなっている傾向があります。ですが本来で言えば

売上げ金にはいっさい手を付けるべきではありません。材料費などのコストは売上げ金以外の副収入等で

補填していく事がベターです。売上げには手を付けず利益を確保しながら新しい作品作りに注力していくのが

理想的でしょう。例えばブログで言えば記事を書き続け上位表示に成功し月6~8万PV位のアクセスが

見込めてくればアドセンス収益で言っても月に4~5万円の広告収益は期待出来るでしょう。もちろん1つの

ブログで6万PVが難しければブログを2~3つに分けるのも良いと思います。

5万円の収益は原価3割で作っている作家さんであれば売上げ15万円前後の作品の材料費に化けます。

またブログで収益を得ていれば売上げ金には手を付けず作品を作り続ける事も出来ます。毎月の広告収入を

得る事ができる・作品をブログやメルマガで紹介・販売できる・他の作家さんとの情報交換の場になる等、

作家さんにとってブログを構築する意味は沢山あります。

またブログを構築する他のメリットとしては自分の作品を販売できたり作品を顧客に見てもらえるだけ

ではなく、良い作品や個性的な作品をアップしていけばハンドメイド系のショップ側からお声掛けが

かかる可能性もあるという利点もあります。

大規模なショップから制作依頼がかかれば大きく売上げを上げられる機会に繋がる可能性もあります。

もちろん数量や納期が許容範囲であればの話ですが大手はそれだけ広告力も強いので時には乗っかってみる

事も一考です。その為ブログにはコメント欄・問い合わせ欄・作品一覧画像ページは必ず設置するように

しましょう。

気長に趣味程度にブログを書き続けるのであれば話は別ですが、販売をして売上げを増やす意図で

ブログを開設するのであればやはり検索結果でページの上位表示がなされないと意味がありません。

アプリ等も同じで出品した瞬間に注文やいいねが入り易いのは当然に一時的に上位表示されているから

であり、その後はあまり閲覧されません。その為定期的に手作業で再出品する必要が出てきます。

その点ブログやHPはアクセス数を維持できれば長期間上位表示できる利点があります。

またあまり気にしていない人も意外に多いのかもしれませんが検索結果1ページ目と2ページ目では

アクセス数も大きく変わってきます。物販で言えば検索キーワードにもよりますが1ページ目上位に

表示されるのと2ページ目に表示されるのとでは売上げは10倍以上変わってくる場合もあります。

特に企業単位で作成されているHPやブログは1ページ目上位を奪取する事に各社が日々しのぎを

削っています。

ハンドメイドブログを作成し始めたばかりの人はまずは「ハンドメイド・ブログ」あたりのキーワードで

まずはGoogle1~2ページ目の表示を目指したい所です。

長い目で見てゆっくりと記事を充実させていくようにしたい所ですね。

シーズン・時間帯・スピードにも気を配る

またハンドメイドに限らずですが作品はシーズンを意識する事も大切です。例えばわかりやすい所で

言えばクリスマスシーズンやハロウィンシーズンが挙げられるでしょうか。特にハロウィンの

マーケットは最近かなり伸びてきており転売プレーヤー等の中では通常時の売上の3~5倍の売り上げに

なる事もあります。売れ筋の動向を見極めてあらかじめ大量生産しておく事をお勧めします。

売れ筋は該当キーワードでアプリ内などで検索をして調べてみても良いかと思います。

特にメルカリ等では売り切れ商品も検索できるのでハンドメイドで何が売れているのか、季節ものを

織り交ぜて検索してみるのも良いでしょう。売れている作品は繰り返し検索が引っ掛かるはずです。

またネットショッピングで言えばアマゾン等で例えばクリスマスやハロウィンで検索をかければ

上位表示されているものが売れている商品ですので、既製品を参考材料にして自分の作品作りの

イメージを膨らます方法もあるでしょう。またシーズンを意識して作品を作る事は売り上げを底上げする

だけではなくアプリトップページに掲載される確率を高めます。例えばクリーマ等は特にトップページ

に季節などのテーマを感じさせる作品が掲載される事も多いので一石二鳥です。

ただし繰り返しになりますがコピーや知的財産権侵害はハンドメイドでもNG行為です。

また細かい事ですがせっかくアプリで出品をするのであれば時間帯も意識したほうが良いでしょう。

ネットがよく閲覧される時間帯としては朝7~9時(朝の出勤時)・12~13時(昼休憩)・

夜17~19時(帰宅時)・21~24時(夜くつろぎ時間)などはアクセス数が急増します。

特に21時~24時頃の夜間帯にかけてはアクセスが急激に増える時間帯です。またハンドメイドは

20~40代女性が主なターゲットなのでOLさんや主婦層がくつろぐ昼休憩時間帯も出品時間に

適しています。出来れば出品時間も考えて作業をするようにしたいですね。またハンドメイドの作品を

販売する上で独特なのは購入者の評価(レビュー)です。既製品を販売するとなると会社やショップが

販売している事はよくありますがハンドメイド作品の場合は個人が販売していると特定される事も

多いでしょう。そのため購入者は作品だけではなくその発送方法やラッピング・梱包・タグ付け・おまけ・

お手紙など細かい部分も見て評価を付ける傾向があります。作品だけではなくその周辺部分にも注意深く

顧客目線に立ったサービスを心掛けるようにしたい所です。ただし注意したいのはおまけなど付属品を

付ける際にはその作品に関連性の高い物や本作品のクオリティを邪魔しないようなおまけを付ける事が

大切です。よく適当に安易なおまけを付けて発送してくる作家さんがいますが購入者からすれば

おまけを見た瞬間にガッカリ。。むしろ注文していないおまけは迷惑とまで考える購入者さんもいます。

作家としてはおまけは無料なんだからある程度のもので良い、という考え方の人もいるようですが

そう考えているのは作家さんだけです。作品に付加価値が付かないおまけであれば最初から付ける事は

やめておいた方が無難かと思います。また取引が終わっても一度売ったら放置ではなく出来れば

購入して頂いたお客様にはフォローメッセージを忘れないようにしたい所です。商品の感想や改善点を

聞く事で自身の作品レベルも向上しますしクレームや苦情は作家にとって良質な作品作りのお宝が

詰まっています。色々なお客様の声を聴いて作品作りに役立てていきましょう。また積極的に

コミュニケーションを繰り返し取る事で固定客が付きやすくなるという利点もあります。作品の要望を

聞き入れたいというスタンスや行動が自然と自分の作品のファン獲得にも繋がっている事を忘れずにいたい

所です。

またハンドメイド作家さんにありがちなのは自分のセンスを過信し過ぎている事が挙げられます。

要するに自分が良いと思った作品が万人に受け入れられると思っている作家さんが意外に多いという

事です。しかし残念ですが自分が良いと思っている作品と売れる作品は違うケースが多いです。

売上度外視で趣味程度にハンドメイドをやっているという人であればそれでも良いですが、利益を

残したいのであれば過去の売れている作品データや傾向など、しっかり売れている作品の裏付けを

取った上で作品を作るようにしましょう。

またハンドメイド作品を作る上ではスピードも意識したい所です。販売経験がある人であれば体験した

事がある人も多いかと思いますが、売れ筋の商品を見つけていざ作品を作ったとしても既に他の作家さん

たちが大量に市場に放出していて価格競争に巻き込まれてしまった、、なんて経験がある人も多いのでは

ないでしょうか。そのため作品を作ってから販売するまでの期間を出来るだけ短縮する事はもちろんですが、

売れ筋を見極める嗅覚も養っていけるようにしましょう。そして売れる作品を見つけたらすぐに作品作りに

取り掛かれるくらいの俊敏さは欲しいですね。ハンドメイドに関わらずどの業態でもそうですが利益を

残せるのはいつも頭一つ抜き出ていたものが成功するという先行者利益を意識しながら常にマーケットに

アンテナを張っておきたい所です。

アプリを脱却し自分だけの販売サイトを

売れ筋を意識した良質な作品を作り続け、尚且つアクセス・コンバージョン・価格を適正に維持していれば

アプリ販売だけで誰でも月に15~20万円位の収入を得る事は可能です。実際にハンドメイド作品作り

だけで生計を立てている人も増えているでしょう。

しかしフリマアプリを利用して生計を立てられるようになった所で所詮は他社のアプリを利用した上での

お小遣い稼ぎに過ぎません。例え生計を立てられるくらいの収入になったとしてもアプリに依存した

形態は変わらず取引の度に手数料を徴収され、またいつアカウントが停止になったりアプリが終了になるかも

わかりません。その意味ではやはりやがては自分のハンドメイド作品を販売できるサイトを構築して

しまった方が良いかと思います。イージーマイショップやカラーミーやワードプレスのWelcart等を

利用して簡単に販売サイトを作る事はできます。無料のものだと最近ではBASEとかもありますね。

ショッピングカート機能も付いていますしテンプレートも標準で綺麗なものが装備されているので

極端な話作品を定期的に展示していくだけで販売が出来ます。どのショッピングカートを利用するか

は個人の自由ですが、売れないハンドメイドサイトでありがちなのはサイトに素人感が出てしまっている

ものです。ハンドメイド作品自体には手作りのぬくもりや素人感があった方が売りやすい作品もあるかと

思いますが、サイト自体に素人感を出してはいけません。つまり土台となるテンプレートや商品画像・バナー

等は、しっかりしたものを選定する必要があるという事ですね。テンプレートのカラーのバランスが悪かったり

商品画像やバナーのサイズがバラバラであったり、商品画像がピンボケしていたりと、商品以外の部分まで

素人間丸出しのサイトはほぼ売れないと考えて良いかと思います。特に商品画像はネットショップにおいては

心臓の部分ですので綺麗な画像を用意したいですし、無料のテンプレが悪い訳ではありませんが

出来れば有料テンプレを用意したい所です。商売をする以上は顧客側の立場からしてみれば販売者側が

しっかりしたお店・会社であるという裏打ちが必要ですので、その点まで手作り風ではいけないと思います。

カートについては個人によって好みがあるかと思いますが、ハンドメイド作品の販売くらいであれば

カラーミーなんかは良いかなとも思います。カラーミーでエコノミープラン等、安価なプランで徐々に

作品を増やしていくのが適しているとも思います。またテンプレもシンプルで使い易いものが多いので

検討してみるのも良いのではないでしょうか。

また自分のサイトを所有する事での一番のメリットは生産受注販売が効きやすいという事です。

他のフリマアプリ等であれば在庫切れの場合、他の商品に顧客が流れてしまう事も考えられますが

自分のサイトのブログやHPを何度も閲覧してくれる人というのは間違いなくその作家の作品に興味が

ありファンである人も多いでしょう。ましてメルマガ登録や会員登録をしてくれる人は潜在的な購入希望者

と考えても良いかと思います。メルマガ等で随時新しい作品をアップしていけば受注販売であっても

購入してくれる人は必ず出てきます。自分のハコを持つという事は自分だけのフィールドで勝負できる

利点があります。もちろん人気アプリのような集客力は無いので自分でSEOを考えていく必要は

ありますがそれも面白味の1つと言えるでしょう。SEOに関しては色々な考え方がありますが

検索エンジンの意図からすれば特定のジャンルにこだわった閲覧者にとって有益なサイトが上位表示される

事は今後も変わらないかと思いますので他サイトとの切り分けを明確にし、個性的で魅力のある作品を

定期的にアップしていけば自然とアクセスは伸びてくるはずです。途中で辞めずに長期間作品をアップ

していく事が大きな秘訣とも言えるでしょう。またユーザーの利便性を考えてサイト内で様々な

決済手段を確保しておく事も大切です。またサイトによって販売毎に商品価格の何%などの手数料を取る・

取らないの区分がありますが、やはり手数料無料のカートが良いと思います。売上げが少ないうちは

まだ良いのですが販売数が増えてきて売れてくると販売手数料が経営に重くのしかかってきます。

どうしても自分でサイトを構築するのが難しい人や面倒な人はクラウドワークスやランサーズ等で外注

してしまいましょう。良いクリエイターさんに出会えれば数万円程度で良質なHPが作成してもらえます。

しかし一方で自分でサイトを構築して販売をするとなると最低限の責任を背負う事は認識しておかなければ

なりません。例えば今まではアプリ内で小遣い稼ぎ程度に作品を販売していた時は許されていた事でも

サイトを構築して本格的に販売していこうとなると他作家や業者さん達の牽制が入ってくる事も十分

考えられます。特に意匠がらみの類似商品やコピー商品の牽制をかけられる事は多く出てくるでしょう。

そのためECサイトを構築する場合はある程度法律関係も知っておく必要があります。まずは知財関係

ですが著作権・意匠権・不正競争防止法等は作家にとって身近な法律でしょうか。また顧客の情報を扱う

という意味では個人情報保護法もある程度理解しておく必要があります。サイトの画面表示では

電子契約法により注文確認画面の表示が義務付けられておりますしハンドメイドの場合はおまけや景品を

付けて販売するケースもある事から景品表示法も知っておく必要があります。その他にも製造物責任法や

衣類など作品によっては家庭用品品質表示法も理解する必要があるでしょう。

自分のサイトで販売する上では法律関連を始め、ある程度責任を背負って販売するようになりますが、

とは言え他のアプリなどのように他作家さんと価格競争が起こるという事もありませんし自分のペースや

スタンスでじっくりと販売に取り組む事ができる利点があります。また自分サイトで販売し売上げが

伸びてくると自分の勝ちパターンが出来てくるようになり、ハンドメイドだけではなく他の物販を始める

際にも応用が利くようになります。まずは1つのハンドメイドサイトを構築してみる事から始めましょう。

ブランディングの重要性

また自分だけのサイトで販売をしていくのであればブランド確立が重要になってきます。

ハンドメイドでブランド?と感じる人もいるかもしれませんが売れている作家は作品をアップしたり

出品する度に自分のサイトやブログへの誘導・ブランド名をPRしているものです。

たくさんのアプリやサイトにブランド名をPRしておく事はもちろんですが、例えばYoutube等で

ハンドメイド制作のコツ等の動画を立ち上げてブランド名も一緒にPRするとかギャラリーや百貨店の

展示会に定期的に出店し作品を見てもらう・ブログやサイト訪問者へのメルマガ誘導・施設やお店などの

ハンドメイド作品の需要がありそうな場所に展示させてもらう等、こまめなPR活動が認知度を徐々に

ブランド名を広めていきます。特に展示会等は自分のブランド名を広める良い機会です。ネット販売が

主流になるハンドメイド作品にとって顧客と対面で作品について話し合える場となり、作品が気に入られ

れば購入だけでなく継続的なファン獲得・業者との交流の中には定期的な卸の話も持ち上がってくるかも

しれません。また展示会やフリマに参加する際にはハンドメイドを中心に取り扱ったマーケットに展示

する事だけを考えてしまいそうなものですが、どこから話が好転するかは分かりません。その為他にも

音楽系イベントやアート展覧会場・手芸展示会などハンドメイドに限定せず幅広い市場で展示を心掛けて

みるのも良いかと思います。ブランドが認知されてくれば今まで個人で2000円でしか売れなかった

作品でも5000~10000円で販売できるようになってきます。

また作家名が売れてくればハンドメイド教室を開くなど、自身の仕事の幅を広げる選択肢も広がっていきます。

沢山の生徒さん達と作品作りをする喜びや新しい発見・人を育成する楽しさ等、売上げ重視をしていた

頃とは違った環境で作品作りをしていける可能性も広がっていきます。

また自分のブランドが認知されている頃になればハンドメイドの周辺パーツにも相当詳しくなっている

はずです。今までは仕入れる側だった人でも今度は自分がハンドメイド専門の小さな卸問屋や個人作家相手の

パーツ・素材販売業を開業する事も考えられます。普通の販売者と違うのはやはり作家さん達のアドバイスや

相談に乗ってあげられるという事ですね。作家同士の交流会みたいなものもあるようですが作品作りに苦戦

している作家さんはまだまだ意外に多くいます。ハンドメイドは繊細な作業になりますので多業種複数の

パーツを扱う普通の問屋業者では1人1人の作家に気を配った細かい配慮は難しいケースも多いですし

ハンドメイドという特殊なパーツの売れ筋をその都度追っかけていく事は困難でしょう。

その筋を通ってきた作家さんだからこその販売業というのも検討できるかと思います。また普段から

ハンドメイド作品のパーツを購入している人であれば感じた事がある人もいるかもしれませんが

卸業者とは言っても卸値が高い業者は多いものです。卸値とは言っても普通の小売価格と同等の値段で

販売している卸も沢山存在します。つまり卸とは名ばかりで消費者に販売するような価格で小売店に販売

している卸もいるという事です。特にネット系の卸業者はそのような所も多いかと思います。

本来メーカーから直接仕入れればそこまで高い価格にはなりません。ハンドメイドパーツで卸業者を

やるのであればそのような点もきっかけになるかと思います。

またもう少し規模を大きく考えるのであればハンドメイド作家さんと購入者を結び付けるサイトの構築も

検討できます。例えばtetote等はハンドメイドの通販サイトですが沢山の作家さん達の魅力的な作品が

揃っています。サイト立ち上げや広告にかなり資金力は必要になりますがSNS等小さな所から仲間を

集めて始めていくのも良いですし個性のあるサイトであればクラウドやキャンプファイヤー等で資金集めを

していき徐々に構築していく事も考えられます。出品アプリでは特に成約手数料の高さ・検索上位表示の

難しさ・出品作業の煩わしさ等に不満が募る事が多いのでその辺りを皮切りにサイト構築していくと

面白いかもしれません。

ハンドメイド作品というと個人主体の規模の小さいビジネスのように感じる人も多いかもしれませんが

考え方次第では大きなビジネスになっていきます。

ブランド構築でファンを作り出していくという意味ではマーケティングは恋愛のようなものです。

好きな異性がいたとすればみんな一生懸命お化粧をしたり自分がどのような人間か相手にアピールする

はずです。自分の作品を好きでいてくれるファンをたくさん作りましょう。

確かにハンドメイドが流行っているのはアプリの普及が大きな理由の1つではありますが、そこにだけ

依存しているうちは先が見えません。自分の作品を自由に見てもらえる環境作りや自分の

特技を活かした仕事を見つけて夢を繋げていきたいものですね。

楽天・Amazon・Yahooへの出店

またブランド名の認知度を手っ取り早く上げる方法の1つとして各プラットフォームで販売をしていく事も

考えられるでしょう。ここで言うのはヤフオクや楽天オク等のオークション形式ではなくヤフーショッ

ピングや楽天市場等への出店形態という意味です。ハンドメイドアプリと違うのはやはりそのSEOです。

アプリ販売の場合は出品した順番に上から表示されていくシンプルな仕組みでしたがAmazonや楽天

など各ショッピングサイトは独自のSEOやアルゴリズムが形成されておりまずはそのサイトの攻略から

考え始めなければなりません。サイト内には膨大な商品数がありますのでその中から上位表示させようと

思うとある程度施策を練って出品する必要があります。例えばアマゾンであれば上位表示するには売上金額

よりも取引数が重視されますしその他にもレビュー数・在庫数・FBAの利用等が加味されます。

楽天であれば商品名・関連キーワード・レビュー数・CV率や売上が重視される傾向があります。

他サイトであれば在庫数が重視されるサイトもあれば過去の売上金額や送料無料商品が上位表示されやすい

サイトもあります。ですが前述した通りやはり過去の売上げ実績やレビューの質によって上位表示がなされる

点は多くのサイトが共通しています。その為販売者によっては最初のうちは価格を大幅に下げ一気に大量販売し

販売数やレビュー数の実績を作り上げ、上位表示が達成された後に適正価格に徐々に値を戻すといった手法を

取っている店舗も多くあります。特に価格調整はどのサイトでも重要な施策の1つと言えるでしょう。

またサイトによって出店手数料も大きく異なります。ほぼ無料のサイトもあれば月に数十万円の出店手数料が

かかるサイトもあります。初めて出店する場合には手数料があまりかからないサイトから拡大していく方が

良いでしょう。また今までと違い上記のような各サイトに出品をしていくからには広告も考慮しなければ

なりません。例えば楽天で言えばスーパーセール時の広告やサーチワード広告・Amazonで言えば

スポンサープロダクト・キューテンで言えばキーワードプラスなどサイトによって広告料も違いますし

またその費用対効果も様々です。自分の売上げ規模と捻出できる広告費の割合を考慮して出稿するように

したい所ですね。

またアプリ販売であれば自分1人で作品作りをしていれば事足りましたが各サイトに出品していき

売上げが増えてくれば外注化も検討する必要があります。顧客対応や配送梱包だけ外注するのか・

作品作りやデザイン作成まで外注するのか等も売上げ規模によって考えていく必要があります。

またやがては全て外注化・自動化をして自分は日々の売上げを確認して店舗の運営戦略を練るだけの

ポジションに座る事が目的の人もいるでしょう。全てを自動化出来れば自分は売上げを気にする事なく

作家として本当にやりたい事に注力できる時間が生まれてきます。

まずハンドメイド作家さんが各ポータルの中で一番目に思いつくのは楽天さんなのかもしれません。

恐らく理由としては女性ユーザーも多い事・また書籍やDVD販売で言えば圧倒的にAmazonさん

が強いですが、食品や衣料で言えばAmazonより楽天というイメージが定着しているせいもあるの

でしょう。今は楽天でハンドメイド専業で出品している人は中々少ないように思え、既製品出品と

同時進行でハンドメイド作品を出品している出店者が多いように思えます。楽天さんへの出店に関して

やはり作家さん達が躊躇するのはその出店手数料についてでしょう。他サイトと比較するとやはり

多少高めの出店手数料になっておりハンドメイドのような大量生産しにくい薄利多売の業態では

楽天は馴染みにくいと考える作家さんが多いのかもしれません。実際に一番低いプランのライトプラン

でも月額39800円となっており普段フリマアプリでコツコツお小遣い稼ぎをしている作家さんの

利益が吹き飛んでしまうような金額です。他にもスーパーポイント手数料やカード自動決済手数料等も

考慮する必要があります。楽天さんもハンドメイドに限らずプラン選択の目安として損益分岐点を

月商132万円と設定しているようでそこまでの売上げをハンドメイドだけで成立させていく事は

中々難しいと考える作家さんも多いのでしょう。前述したように既製品の取り扱いやハンドメイド

パーツの併売・作品作りの外注化も検討する必要があります。しかし逆に考えればこの出店手数料が

参入障壁になるという見方も出来ます。普通の作家さん達はこの金額を見て楽天さんへの出店を断念

してしまう事も多いでしょうから、ある程度売上げの想定が立てられる作家さんであれば楽天さんへの

出店も検討する価値があるように思います。楽天のSEOに関しては恐らくキーワード選択とレビュー数が

大きな鍵になっているかと思いますので楽天サジェストやサーチワード広告を有効に利用し上位表示を目指す

事になります。また上位表示される商品を見てみるといずれもレビュー数の多さが目立ちますのである程度

長期的な販売が必要とも言えるでしょう。また出品画像やページ作りに関しても今までのフリマアプリの出品

とは異なり、予算が許す限りプロに撮影代行してもらう事も検討していく必要があるように思います。

楽天さんではまだハンドメイド競合が少ないようにも思えるので売上げが見込めるようであれば出店を

考えてみるのも良いでしょう。

次にAmazonさんへの出店に関しては作家さんの中には中々サイトとハンドメイドとのイメージが

結び付きづらいと考える人もいるのかもしれません。家電やDVD・書籍販売のイメージが強いAmazon

さんですが実際には色々なジャンルの商品を販売しています。衣料品や食品などの販売ももちろん

していますしハンドメイド作品を出品している人もいます。Amazonの出店手数料は5000円前後

だったように思います。また楽天ほどクオリティの高い出品画像を提供している出品者は少なく、

出品カタログページ作成がしやすいのが特徴的です。またAmazonの他の特徴として相乗り出品がある

という特徴があります。その為別の出品者が同じ商品を持っていれば相乗りできるシステムになっており

独占販売を目指す各出品者は商品のオリジナル化に力を入れている風潮があります。その点で言っても

ハンドメイド作品は基本的に全てがオリジナルですからAmazonとハンドメイド作品との適性はあるとも

言えるでしょう。まだまだハンドメイド作品のイメージが薄いサイト上でどのくらい自分のブランドイメージを

定着させるかが鍵になってくるように思います。Amazonの場合は個人的な感覚値としては直近の

取引数が最重要視されるシステムになっており特に直近1~2週間の取引数によって上位表示が出来るか

否かが大きく左右されます。その為数週間売れないような日が続けば一気にランクダウンする傾向が

あります。その為安価でも日々継続的に販売できる商品の方が上位表示に関しては優位性が高いとも

考えられ、1~2か月単位で2~3個と定期的にポツポツ売れるような高額作品であれば他サイトを

検討するのも良いかと思います。

最後にヤフーストアさんですが出店手数料が無料という触れ込みもあり出店を検討している人もいるのかも

しれません。ヤフーストアさんでハンドメイド作品を出品している作家さんも結構います。ネックとなる

のはやはり楽天さんやAmazonさんと比較してしまうとそのユーザー数でしょうか。閲覧者が少ないから

売れないとは一概には言えませんがやはりある程度のボリュームは欲しい所です。また出店手数料は無料

という形ですが他手数料が意外に高くつくという声もありTポイント原資やアフィリエイト原資・

アフィリエイト手数料なども積み重なると売上げによっては数万円かかってくるケースがあります。

各プラットフォームで手数料体系は大きく異なるので細かい点をチェックしながら出店サイトを検討したい

所ですね。

ハンドメイドアプリと各プラットフォームに出店する違いは何かと言えば、幾つかのメリット・デメリットは

ありますが一番大きいのはやはり売上げを自動化できるという点です。イメージで言えば自分の自動販売機を

持てるといった所でしょうか。売上げが伸びていきサイト上で上位表示できるようになれば1日に数個の

商品が何もしなくても売れていくようになり梱包・発送作業等も外注してしまえば自分は何も作業せず

日々の売上げを眺めているだけの毎日を送る事も可能でしょう。一度カタログを作ってしまえば今までの

アプリ販売のように面倒な日々の出品作業ももちろん必要ありません。もちろんそこまでいくには努力・

改善が必要になりますがハンドメイドオンリーでその土台に上がれている作家さんは少ないだけに

大きな目標を持って出店したい所ですね。

ハンドメイド実店舗経営には工夫が必要

また実店舗でハンドメイド店を開業したいという人もいるかもしれませんがハンドメイド作品販売は

実店舗経営にはあまり向きません。当然ですが作品自体の量産が難しいからです。下北沢や高円寺などにも

ハンドメイド店は幾つかありますが作品の利益自体が薄利なため、通常はカフェ等と一体化させて売上を

底上げしている事が普通です。確かに温かみのあるハンドメイド作品とカフェの雰囲気は相性が良いので

開業を検討するのであればハンドメイド+αの開業形式を選択するべきでしょう。また作品が量産できない

ため、他の作家さんからの出展希望を募る方法も一般的です。店内の一スペースをBOX貸しし、

毎月3000~5000円程度の設置料を徴収する仕組みです。また作品が売れた際にも販売手数料を

販売金額の15~20%程度取るようにすれば作品自体の品数もカバーしながら経営を継続できます。

例えば実際に売れているテナントの例で言えば下駄箱程度のBOXスペースで50BOX程度のレンタルBOXを

設置していて全てのBOXが作品で埋まってる月であればその作品が売れようが売れまいが月に20万円

以上の利益がテナント側に入っています。作品が多く売れていればそれ以上の利益にもなるでしょう。

しかしこのような経営形態が成立するのは有名作家店や立地の良い集客が見込める人気店舗です。

無名作家店や街外れの客足が遅い店舗にはどの作家さんも自分の作品を置きたいとは思いません。

また今後ハンドメイド系のフリマアプリは利用者が増え進展していきますので実店舗に作品を置く事を

希望する作家さんを確保する事は増々難しくなってきます。どうしても実店舗経営にこだわるのであれば

他業種とのコラボを検討したり作品を安定して確保できる流通経路を構築していく必要があります。

ハンドメイドに限らずですが、飲食と違い画像で買い物ができる物販は実際に来店して手にして見てみたい

と思わせるような希少性の高い作品作りが増々求められてくるでしょう。またハンドメイド店舗というと

ハンドメイド作品だけを展示しているお店を想像してしまいがちですがそれは失敗の元です。

必ず併せて既製品を置くようにしましょう。ハンドメイド作品は量産が難しいために在庫切れを起こし

やすいのも欠点です。既製品であれば在庫をある程度確保しておく事が可能です。ハンドメイド作品を

中心に考えつつ、周辺にはイメージを合わせた既製品を配置しておく事がバランスよく品揃えを保っておく

コツの1つになります。

簡単にハンドメイド作家の販売について書いてみました。今後主婦や学生さん等を中心にハンドメイド

作家さんは増えていくように思います。最近では台湾や中国企業と提携するハンドメイドアプリも誕生

してきており日本国内だけではなくアジア等海外への販売も拡大していくでしょう。アジア各国では

手先が器用な国民も多いので、比例して日本人のハンドメイド作品の品質レベルも増々上がっていく

ようにも思います。ミンネやクリーマ・イイチなどは数年前からハンドメイドが流行ってきたイメージも

ありますが実際には海外ではかなり前からハンドメイドは主流です。例えばEtsy等は海外でも有名ですし

巨大サイトAmazonもハンドメイド作品販売ジャンルに乗り出してきています。職業の自由化や販路の拡大

が進むに連れ、雇用に頼らず女性やママさん達が自分で収入を築き上げていきたいという思考は今後も増々

膨れ上がっていくでしょう。

しかし一方でハンドメイドでは売上が思うように上がらず脱落してしまう人が多いのも事実です。

中には怪しげなセミナーやコンサルに何十万円も注ぎこんでしまう作家さんも少なくありません。

確実に言える事はブランディング方法や売れるコツというのはネット上に情報が溢れていますが

自分の売り方は自分の感覚の中で磨いていくしかありません。自分の作品をお客さんに販売できる

という事は作家にとっては大きな喜びでありますし作家自身の生活を充実させる事ができる手段の

1つでもあります。

ハンドメイドで稼いでいると他人に言うと人によってはただのお小遣い稼ぎなんて馬鹿にされたり

揶揄されたりする事も多いです。でもそれは結局やり方次第。アフィリエイトやただの転売でも月に

3000円稼げない人も多くいれば月に数百万稼ぐ人もいます。どんな分野であってもやり続ければ

稼げるようにはなります。しかし9割方の人はその壁を突き抜ける前に途中で辞めてしまいます。

昔と違いこれだけネット上に情報やノウハウが溢れているのに稼げないというのは残念ながら

努力や研究が足りていないと言わざるを得ないのかもしれません。またどのような分野でも稼げる人

というのはとにかく実践派です。極端に言えば頭に思い付いた事をすぐに行動に移す人が多いです。

そういう人はリスクヘッジとかもあまり考えません。とにかく実行&実行です。

1人の人の頭の中で考えている事というのは実際にはあまり大した事はありません。どんどん行動に

移して失敗した方がそこから枝葉分かれにアイデアも浮かびますし予防策も学べますので結果的に成功します。

またハンドメイド作家さん同士で交流会とかも良いですね。人の考え方というのは本当に千差万別です。

作家さんに数多く会い話を聞く事も自分の力になります。

ハンドメイドに限らず販売が上達するまでにはある程度の時間、根気強く続けていく事が大事かと

思います。特にハンドメイド作家は技術職です。誰もが認める商品価値のある作品を作れるように

なるまでには少し時間が必要です。何でもサクサク便利な時代だからこそ、手の温もりを感じられる

ハンドメイド作品が今あらためて注目されているのかもしれませんね。

焦らず自分のペースで個性的な作品を作り続けていきたいものです。

今回はハンドメイド作家について書いてみました。

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