女性の独立開業におすすめの仕事や職種は?資格や助成金も解説

今回は女性の独立開業について挙げてみたいと思います。

昔は結婚をして家庭に入る女性が多かったものですが、今や女性の社会進出は一般的となっており、女性が独立起業して新たなビジネスを起こすといったシーンも多く見受けられます。

会社の力ではなく自分の力だけで生計を立てていきたいといった女性や、人の役に立つビジネスを立ち上げたい・お金持ちになる為に起業する等、独立に対しての想いは人それぞれです。

今回は特に女性が独立開業する際に取り組みやすい職種や仕事・そのポイント等も併せて触れてみたいと思います。

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女性の独立・起業家の特徴

現在では女性の独立・開業者が少しずつ増えてきています。

それでは女性起業家にはどのような特徴・傾向があるのでしょうか。

まずは女性の独立開業者の簡単なデータから読み解いていきます。

 

これは中小企業庁は公表している起業に関するデータです。

※出典:中小企業庁「女性起業の現状と課題」より

上記のグラフは男女別・年代別の起業家数を示しています。

グラフを見ると、男性の場合には30歳代と60歳代で急激に起業者数が増えていることが分かります。

逆に女性の独立開業においては、同じく30代と60代に微増しているものの、ほぼ横ばい状態である事が分かります。

30代・60代に独立開業を希望する人が多いのは、やはり年代的にも独立できる程のスキルが身に付いている事や、定年退職でリタイアした方々が退職金を元に独立を検討している等の理由が考えられます。

 

※出典:中小企業庁「女性起業の現状と課題」より

次に上記のグラフでは、起業家の従業者数を示しています。

つまり独立開業者が何人の従業員を雇用しているかという数値です。

この点においては、男性の開業者のうち3割程度が2~10人程度の従業員を雇用しているのに対し、女性の開業者のほぼ9割は従業員を雇わずに1人で独立をしている事が分かります。

この結果からも、女性の場合には比較的小規模なビジネスから育てていきたいという意図が表れているようにも見えます。

 

また独立開業というと、どちらかと言えば男性の割合方が多いというイメージを持っている人も多いかと思います。

確かにそのイメージは正しく、実に起業家の約85%は男性で、残り15%は女性の起業家というのデータがあるように、全体的にも女性起業家の数はかなり少ないと見て良いでしょう。

 

また起業と言ってもその規模は様々で、法人として設立しある程度大きな規模で独立開業をする人もいれば、副業に近い感覚やフリーランスとしての独立を指している場合もあります。

例えば独立開業を考えた場合、開業資金は1000万円以上を用意するケースも多いものですが、資金別に考えても女性起業家の場合には500万円未満の資金で開業する人が全体の4割にものぼり、自分1人で開業をするケースも多いなど、まずは小規模な事業から立ち上げていくといったスタンスの女性起業家が多いようです。

 

また女性起業家の業種・職種を見ると、割合的には医療・福祉、飲食・小売り・美容関連・IT関連・フリーランスも多い事が分かります。

昔ほどは職業においての男女差別は少なくなったとは言え、やはりそのような性別的な格差が生まれにくい職種や、女性特有のセンス・感覚を活かした業種で独立開業を検討する女性も多いようです。

 

女性の独立開業におすすめの仕事・職種は?

それでは独立開業において女性におすすめの仕事・職種にはどのようなものがあるでしょうか。

もちろん性別の垣根は関係なくどのような職種でも独立は可能ですが、どちらかと言えば女性の方が取り組みやすい仕事というのはあるかと思います。

ここでは女性に向いている独立職種について幾つか挙げてみます。

 

①美容関連

美容関連の仕事は特に女性起業家の数も多いかと思います。

美容師・サロン・ネイル・美容コンサルなど、やはり女性のセンスや感覚を活かしやすい職種と言えるのかもしれません。

また特に普段の肌の手入れや女性の気持ち・美意識の追及心などは男性ではなかなか理解しにくい部分もあるものです。

最近では店舗を持たずに出張型やレンタル型など、スモールビジネスとして美容で開業をする人もいます。

 

ですが美容関連で考慮しておきたいのは競合の多さ。

どのビジネスでも競合店舗はつきものですが、特に美容室などはコンビニ店舗よりも数が多いと言われており、その中で勝ち残っていくのは容易ではありません。

また美容関連のビジネスではその初期コストもかかりやすく、煌びやかなデザイン性のある店舗を作る場合には内装費だけでも飲食店以上の費用がかかるケースも多くあります。

施術の技術だけではなく集客やマーケティング・コスト管理・人材など幅広い要素の腕が試される職種と言えるでしょう。

 

②IT・ネット

誰でも簡単に起業しやすい職種と言えばやはりインターネット関連職。

職種によってはPC1台あれば他に機材など不要で低資本で独立でき、コスト的にも独立・開業しやすい職種と言えます。。

例えばネットショップやアフィリエイト・コンテンツ販売・転売・アプリ制作・素材販売・youtuber・技術職ではwebデザイナーやプログラマー・ライターなど、多くの職種があります。

 

例えばネットショップ等で物販をするにしても、仕入れ代金の他には自分1人でやる分には人件費もかかりませんし、自宅起業であればテナント費もかからずサーバ・ドメイン代くらいで独立できます。

また商品を扱わない技術職(プログラマー・ライター等)であればほぼ開業費用がゼロといったケースもあるでしょう。

 

ですがネット職種においても競合者は多く、例えばネットショップにおいて個人ショップが売上を立てる事は以前よりも難しくなっています。

商品力はもちろん、サイトデザインや商品撮影・決済手段や配送・セキュリティなど細かな部分まで配慮しなければ集客は難しいでしょう。

現実的には月10万円を稼げているネットショップオーナーは僅かといった所かと思います。

きめ細やかな運営が期待できる女性にとってIT関連職種は独立にも向いていますが、個人で成功していくには相応の努力・工夫が必要になってきます。

 

③育児・家事

子育てや家事が女性の仕事という訳ではありませんが、やはり今でも育児や家事をこなす事は女性の方が慣れている部分が多いように思います。

今では保育士不足や待機児童問題もあり、また女性の社会進出により家事の時間が減る等、家庭によっては問題を抱えているケースは多くあります。

 

昔で言えばベビーシッターを頼むには申し込みをしてシッティングを受けるまでに時間がかかったり、料金が高かったりと様々な制約があったように思いますが、今では少しずつ改善されてきています。

またベビーシッターや家事などにおいても、代行やシェアリングが少しずつ普及が進んでいる事もあり、女性が独立開業する上ではシッター代行や家事のシェアリングなども起業職種の1つになるかもしれません。

 

もしくは育児や家事に悩みや問題を抱えている主婦に向けてのコンサルとして育児サロン等を立ち上げても面白いかもしれませんし、子育てや家庭内環境においてアドバイザーとして活動していく事も考えられるでしょう。

 

④手作り製品

ここ近年でもよく話題に上がっているのが手作り製品の魅力。

特にハンドメイド製品のマーケットは大きく成長し、副業やサイドワークだけではなく本業として打ち込んでいる人も多くいます。

トップクラスの作家さんの中には月に300~400万円の売り上げを出している作家もいるようです。

 

ハンドメイド品販売には男性が参加している場合もありますが、その多くは女性であり、アクセサリーや洋服・鞄などをはじめ様々なジャンルの商品を販売しています。

また販路としてもminne・creema・tetoteなどアプリを中心に手軽に出品できるものも増えており、その出品のしやすさもユーザーには好評のようです。

コスト的にも資材は100均で揃うようなパーツもあり、在宅ワークとして低費用で取り組みやすいのも利点と言えます。

 

ただしハンドメイド品である限り手作業になるので大量生産が難しく、1人作業では大きな売上を見込みにくいのが難点。

作家さんによっては作業工程を効率化したり外注化したりする人もいるようですが、コストが見合わないといった声もあります。

また1つのハンドメイド系アプリで言っても数十万人の会員がおり、その中で同じようなアクセサリーを製作していても差別化が難しい所。

そのため例えばアクセサリー1つ取っても、ブライダル専門やオフィススタイルに付けやすいアクセ・パーティーシーンのアクセ等、ターゲットをより絞っていく事も考えられます。

 

例えばトップクラスのハンドメイド作家さんの月商が300万円だとしたら、年間3000~4000万円の売り上げ。

確かに大金を稼いでいますが、そのような作家さんはほんの一握りで恐らく1%にも満たないでしょう。

自分の売上を見てその作業時間で時給換算した場合、あまりにも低い時給に驚く人も多い筈です。

 

その為、経験を活かしてハンドメイド品の展示店のオーナー側に廻ったり、ハンドメイド制作のアドバイザーや教室運営をする・カフェや雑貨など他業種とのマッチングを考える・パーツ販売の卸店舗など、より大きな利益を得るには手作業からの脱却を考えていく必要があります。

作っては販売し作っては販売し…の繰り返しでは利益率は向上しません。

 

「作業をする側」から「作業をしてもらう側」のポジションに移行し、技術を生かして大きな収益を目指せる方向に舵を切り直すのも良いでしょう。

女性の独立として考えた場合でも、やり方によっては手作り製品での起業も十分に検討できます。

 

⑤企画立案・コンサル・アドバイザー

コンサルやアドバイザーと言うと男性が多いイメージを持つ人も多いかと思いますが、女性にもコンサルタントやアドバイザー職に就いている人は多くいます。

まず女性の場合は男性と比較しても、その思考回路や考え方・見方・勘の強さ・判断の仕方といったものが根本的に異なりますので、女性視点で物事を決断・アドバイスできる利点があります。

 

例えば新製品の開発に女性スタッフに参加してもらうと、今までの企画の段階では思いつかなかったような意見やアイデアが出る事は度々あります。

また売り場のラウンダー等を見ても女性のラウンダーというのは視点も細やかで、男性では中々気づきにくいレイアウトや商品構成を思い付くケースも多いものです。

このような女性特有の勘や気づきをコンサルやアドバイザーの仕事に落とし込む事は十分可能かと思います。

 

例えば先に挙げたような家事・育児関連もそうですし、料理・美容・婚活・ファッション・メイクなど、企画の立案やアドバイザーとしてそのセンスを活かせるジャンルは豊富にある事でしょう。

また今のようにネットが主流な昨今では、そのラインを活かしてサロンで集客を図ることも出来ます。

女性が独立を考える際には、その特有の感性を生かしたカウンセラーやアドバイザーとしての職種も検討できます。

 

⑥代行事務

女性の中には几帳面や仕事や細かいチェック作業が得意な人もいます。

そのような女性であれば代行事務を検討する事もできます。

例えば資格関連で言えば社会保険労務士や税理士・行政書士など、各種手続きの代行やコンサルティング業務で独立する事も考えられますし、他にも秘書業務代行・医療事務代行など様々な代行業務があります。

 

また最近で言えば、年金問題や企業の人事労務のトラブルなど、得意分野を絞って独立をする事も考えられます。

特に保険や年金といったテーマは、男性よりも女性の方が関心が強いことが多いものです。

またこのようなスキルは、例えば結婚や出産で一度仕事を離れたとしても、復職しやすいのも利点と言えます。

家庭と仕事を両立したい女性にも向いている独立系職種と言えるでしょう。

 

⑦カウンセラー・セラピスト

現代ではストレスや仕事の悩みなど、精神的な疾患を抱える方が数多くいます。

カウンセラーは精神障害や心身症などの患者に対してカウンセリングを行い、それを取り除いていくお仕事です。

ある程度の経験を積んだ後、個人のカウンセリングルームを開設して独立をする方も多いでしょう。

低資本で開業でき、比較的開業しやすい職種とも言えます。

 

またカウンセラーと言えば有名なのは臨床心理士ですが、その数も女性の方が圧倒的に多い割合となっています。

患者さんとして女性の方も多いため、女性特有の症状や悩みに相談に乗りやすいという利点もあります。

ただしカウンセラーとして信頼を得ていくためには資格や経験・実績が必要になります。

無資格でも心理カウンセラーになる事はできますが、カウンセラーとして専門に活動している人はやはり何かしらの資格は取得しています。

 

ストレス社会と言われる中では、女性の独立系職種としてもカウンセラーは今後も需要がある職種のような気もします。

ですが注意しなければならない事は、ビジネスという理由だけで安易にカウンセリングを行う事はできないという事です。

心を病まれている方にとっては、たった一言の言い回しさえ命取りになることもあります。

あくまで患者の立場に立ってカウンセリングに応じる必要があります。

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女性が一人で開業できる仕事は?

先ほどのデータでも挙げたように、女性の独立希望者の中には一人で開業したいと考える人も多くいます。

一人で開業すると人件費を削減できる他、業務の意思決定もしやすいといったメリットがあります。

それでは一人で開業できる仕事にはどのような職種があるのでしょうか。

幾つか例を挙げてみます。

 

リラクゼーションサロン

リフレクソロジー・アロマなど、リラクゼーションサロンの独立も考えられます。

規模によっては一人での開業も可能であり、在庫も抱えず利益率も高めなのが魅力です。

女性開業者の場合には、出張形態や週末起業としてリラクゼーションサロン開業も検討できます。

 

ネイルサロン

女性の開業職種としてネイルサロンの開業も考えられます。

美容師とは違い特別な資格も不要であり、まつ毛サロンのような保健所への届出も不要です。

ネイル自体も原価が安い事から利益率が高く、女性のセンスを活かせる独立職種と言えます。

 

ハウスクリーニング

女性の一人開業の職種として、ハウスクリーニングも挙げられます。

現在のハウスクリーニングは大手がビルクリーニングや賃貸物件の清掃と兼業で行っているケースが多く、個人宅専門のハウスクリーニング業者は少なめです。

競合が多いだけに独立して生計を立てていく事は簡単ではありませんが、やりがいのあるお仕事と言えます。

 

結婚・恋愛相談

女性が一人で開業する職種として、結婚相談なども考えられます。

結婚相談所の中には一人~数人で開業を始めた所もあり、小規模であれば自宅での開業も可能です。

特に人のお世話が好きな女性にとっては適性があるかと思います。

ですが恋愛・結婚が縮小傾向にある事から、集客方法には工夫が求められます。

 

プログラマー・ライター

プログラマーと言うと男性が多いイメージですが、女性の中にもプログラマーやライター希望者は多いです。

特にこれらの職種はPC一台で独立が可能なため、低資本で利益率の高い仕事でもあります。

ですがライター系は単価が低く、外国人プログラマ等の進出もあり受注に結び付けることは簡単ではありませんが、IT技術職が好きな人であれば一人での独立も検討できます。

 

保険代理店

保険代理店は保険契約を取ることで保険会社から報酬が支払われます。

特に生命保険会社では女性の営業が多く、営業専門の会社として開業している所もあります。

保険代理店はコンスタントに契約を取る必要があり、営業には向き不向きがありますのでじっくりと検討しましょう。

 

デザイナー

デザイナーやスタイリストなど、自分のセンスを活かした職種もあります。

事務所に所属する人もいますが、フリーランスとして仕事をする人もおり、女性一人での開業も考えられます。

フリーとして働くには営業活動等も自分で行っていく必要があり、クライアントからの信頼を勝ち取っていく努力が求められます。

 

リペア業

家具やカバン・靴など、修理や補修を施します。

例えばブランドバッグやハイヒールなど、女性の来店客が多い店舗もあり、一人での開業も可能です。

技術職である事からその利益率の高さも魅力ですが、ライバル店の動向も注視していく必要があります。

 

個人経営カフェ

飲食を考えている女性には、一人カフェの開業も検討できます。

女性が営む個人カフェには落ち着きのある空間やくつろぎやすいカフェ店も多くあります。

大手カフェ店との差別化や調理作業を一人でこなす事は大変ですが、それだけにやりがいのあるお仕事です。

POINT一人での独立は開業しやすい反面、周囲の協力を得にくい事や相談相手がいないというデメリットもあります。
一人で開業するのか人を雇用するのかは慎重な見極めが必要です

 

女性の独立に資格は必要?

女性の方々の中にも、資格を取得してから独立を試みる人もいるかと思います。

独立系資格で言えば弁護士や税理士・行政書士や中小企業診断士や社会保険労務士等もありますし、介護福祉士やケアマネといった福祉関連・飲食で役立ちそうな調理師など、独立開業に結びつきそうな資格は豊富にあります。

 

ですが個人的には資格起業はあまりお勧めはしていません。

弁護士や税理士といった難関資格でさえ資格を取得したからと言って収入に結びつく保証はなく、その他にも営業力やマーケティング力も必要になりますし、一般のサラリーマン以下の年収の士業者もたくさんいます。

他資格であってもこれを取得すれば生活に困らないといった資格はほぼ無いと考えて良いでしょう。

独立したい→まず資格を取るといった考え方は少しリスクがあるように思います。

 

また資格を取得するにはまず大抵は多くの時間を要する事にもなりますし、また時間を消費しても合格できるかどうかは分かりません。

人によってはいつの間にか資格を取得する事がゴールになってしまっていて、肝心の独立開業への視野が狭まってしまうケースもあります。

 

独占業務がある資格のように、自分がやりたい仕事にどうしても資格が必要なのであれば取得する必要はあるかと思いますが、資格を取得せずにできる職種は数多くありますし、ビジネスチャンスも様々な所で見つけることが出来ます。

 

資格が活かされるはその人の元々の基盤がしっかりしていてこそのものであり、逆に言えば成功する人は資格が無くても成功します。

資格勉強には大切な時間を消費しますので、独立開業する為に本当に資格取得が必要なのかどうか、じっくりと考えてから取得するようにしたいですね。

 

女性が自宅で開業するリスクとは

女性の独立希望者の中には、自宅で開業をしたいという方もいると思います。

確かに自宅開業であればテナント賃料もかからず低資本での独立も可能ですが、自宅開業ならではのリスクやデメリットもあります。

それでは自宅で開業をするデメリットとしてはどのような点が考えられるでしょうか。

 

集客がしにくい

女性の自宅開業の場合、集客がしにくいという事が挙げられます。

例えば広告を掲載するにも住所を載せることが難しい場合もありますし、利用客が来店する際にも道に迷ってしまう可能性があります。

店舗の露出度を高くする事や目立たせる事は大切ですが、自宅開業の場合には大胆に広告を打つことが難しい場合もあるでしょう。

 

セキュリティ

女性の自宅開業の場合、セキュリティの問題が生じる可能性もあります。

例えば利用客の中に怪しい人物がいた場合、仕事以外においても接点を持とうとする人が出てくるかもしれません。

またそのようなトラブルに巻き込まれた場合でも自宅を簡単に変える事もできず、セキュリティ面の不安も残ります。

 

集客力が弱い

一般的なテナントと比較して、自宅開業は集客力が弱い場合もあります。

例えば駅から遠いなど利便性が悪かったり、マンションの一室など外から見ても気づかず視認性の悪い物件もあります。

また来店する店舗が自宅と言うと、何となく不安に感じる顧客もいるかもしれません。

集客力が弱まりやすい事も自宅開業のリスクと言えます。

 

仕事とプライベート

自宅開業の場合、仕事とプライベートの区別が付きにくいというケースもあります。

経営者にとってもオンとオフの区別は重要です。

自宅=仕事場となると、休日に休息を取っている時でもついつい仕事の事を考えてしまいがちです。

 

騒音・苦情

自宅で開業していると、周囲から苦情・クレームが発生する可能性もあります。

例えば自宅マンションの一室で営業している場合、建物の管理規約等で営業行為や頻繁な人の出入りを制限している可能性もありますし、臭いなどで近隣住民から苦情が発生する事も考えられます。

自宅で開業をする場合には周囲の住民にも配慮が必要と言えます。

 

リフォーム

自宅の場合、開業に必要なリフォーム等に柔軟に対応できない可能性があります。

例えば女性に人気のあるまつ毛サロンですが、開業時には作業面積が13㎡以上必要であったり、天井の高さが2m以上必要といった決まりがあります。

職種によってリフォームをする必要がある場合、自宅であるために建物の規約や家族への影響などを考えると、柔軟に対処できない可能性も考えられます。

 

生活感

自宅開業の場合、どうしても生活感を排除しきれない事もあります。

例えばエステで営業する場合、顧客の中にはくつろぎや癒しの空間を求めて来店する顧客もいる筈です。

ですが生活臭が強い自宅店舗だと、十分にリラックスできないと感じる人もいるかもしれません。

自宅で開業をする場合には生活感を感じさせないような工夫も必要です。

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女性の独立を支援する助成金は?

女性が独立開業をする際にネックとなりがちなのが開業資金の問題。

特に多額の資金が必要とされる事業においては、どのように資金を確保するのか悩む事もあるでしょう。

そんな時に検討したいのが助成金・補助金であり、これらを活用することでより独立へのチャンスが広がる可能性もあります。

女性の独立開業時に活用できる助成金にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

女性、若者/シニア起業家支援資金

これは日本政策金融公庫で募集している融資です。

返済する必要がありますが、事業開始後概ね7年以内の女性の方を支援してくれます。

融資限度額も7,200万円となっており、新たに事業を始める資金などに相談に乗ってもらえます。

融資対象者の多くが中小企業者となっており、金利が低いことも特徴的です。

詳細は日本政策金融公庫窓口に相談をしてみましょう。

 

若手・女性リーダー応援プログラム助成事業

若手・女性リーダー応援プログラム助成事業は中小企業振興公社の助成金です。

主には都内の商店街で女性が起業する際の支援を行い、店舗の新装や改装・設備導入等に必要な経費の一部を助成してくれるものとなっています。

助成限度額も最大730万円となっており、申請資格としては都内商店街で開業予定であり、実店舗を持たない女性又は39歳以下の若手男性が対象となっています。

 

創業補助金

創業補助金は中小企業庁からの補助金で、新たに創業する者に対して創業等に要する経費の一部を助成してくれます。

そのため独立で従業員を雇用する予定がある方に向いていると言えます。

助成額としては

※補助率:1/2以内 補助金額の範囲

  • 外部資金調達がない場合:50万円以上100万円以内
  • 外部資金調達がある場合:50万円以上200万円以内

となっています。

 

女性が活用できる助成金を始め、独立開業時には多額の資金がかかります。

国や地方自治体などの公的機関では様々な助成金・補助金制度がありますので、自分に合った制度を積極的に活用するようにしたいですね。

POINT助成金を受給するためには各機関の要件や様式を遵守する事が大切です。
受給要件や申請条件などのポイントを押さえて助成金を受給しましょう。

 

女性の開業祝いには何を贈る?

もしも友人や家族が独立開業をした場合、どのようなお祝いを贈れば良いのでしょうか。

知人が独立する機会というのは滅多にある事ではありませんので、贈り物に困ってしまう方もいる事でしょう。

ここでは女性への開業祝を幾つか挙げてみます。

 

お花

開業祝のお祝いで多く贈られるのがお花です。

特にこれから独立開業をする女性へ、開業時の華やかさを演出してくれるお花はぴったりの贈り物と言えます。

胡蝶蘭は定番ですが、開業時のオフィスやお店にお花が飾ってあるだけでも目立ちます。

独立する女性にお祝いとしてお花を贈る場合には、置くスペース等も考慮して選ぶようにしましょう。

 

観葉植物

お店やオフィスに置くのにも最適なのが観葉植物です。

また観葉植物には働く人をリラックスさせてくれる効果もあります。

特に開業したての頃はオフィス内の雰囲気やインテリアまで気が届かないことも多いので、開業祝として観葉植物を贈ると喜ばれるでしょう。

 

現金・商品券

実用的な物を開業祝として贈りたいという場合には現金や商品券もあります。

また何を贈ってよいか分からないという人は、現金を贈る人もいます。

実際に開業時には少しでも余裕資金を残しておきたい事もあり、現金や商品券をもらった時には嬉しく感じる事もあります。

贈り物が良いか現金が良いかなど、贈る相手のことをよく考えて選択するようにしましょう。

 

家電

実用的な開業祝を贈りたいという場合には、家電も挙げられます。

例えばドリンクサーバーや空気清浄機など、オフィスにあると便利な家電は喜ばれます。

従業員が快適に働けるように役立つ家電を選びましょう。

 

お酒

日本酒やシャンパンなど、お酒を開業祝として贈る人もいます。

特に開業する女性がお酒が好きな方であれば喜ばれるでしょう。

お酒は打ち上げの時にも使うことが出来ますし、会場の雰囲気も明るく和みやすくなります。

 

カタログギフト

開業祝にはカタログギフトもあります。

特に独立時はバタバタと忙しいので、時間の余裕が出来た時にゆっくり商品を選べるのは助かります。

多くの商品の中から好みの物を選んで欲しいという人はカタログギフトを贈るのも良いでしょう。

 

女性の独立開業まとめ

女性におすすめの独立・開業関連の仕事を挙げてみました。

ここで挙げたのはほんの一例ではありますが、これ以外にも発想次第で多くの仕事やアイデアが出てくるかと思います。

 

独立をすると確かに会社員時代よりは大変な事も増えますし、責任感も増します。

時にはお金のやりくりが苦しくなる事もあるかもしれません。

ですが最終的には、やはり「自分にとってのベストな働き方は何か」といった事に尽きるかと思います。

 

安易に独立を勧めるつもりはありませんが、ある程度のプレッシャーを感じながらやりがいのある充実した生活を求めていくのも良いかと思います。

そのためにも自分に合った職種を選ぶようにしたいですね。

それでは今日はこの辺で。

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