起業・独立にまつわる7つの「詐欺」とは?
起業・独立にまつわる7つの「詐欺」とは?
今回は起業や独立における詐欺について挙げてみたいと思います。
起業する際には誰しも大きなビジョンを持っていたり夢や理想を描いて独立を
志すもの。いつかは自分の会社を大きくしたいという強い想いを抱いて起業する
人も多い事でしょう。
ですが時に人は熱中しすぎると周りが見えなくなってしまう事があるのも事実。
そんな起業家の熱い想いを逆手にとってを資金を騙し取ろうとする詐欺集団も一部では
存在しています。今回はそんな起業や独立にまつわる詐欺について挙げてみます。
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起業・独立における詐欺とは?
それでは起業・独立における詐欺とはどのようなものがあるでしょうか。
簡単な事例を踏まえてご紹介します。
①取り込み詐欺
起業家は独立する前にはある程度の資金を貯蓄等して持っている事が多いかと思います。
主にはテナント保証金や在庫保有の資金・当面の運転資金のためといったように、
多額の資金を持っている事が多いものです。また独立後においても知名度や信用がない分、
在庫を過剰に抱えてしまったりする事もあります。在庫だけ多く抱えても現金が無ければ
商売は廻りませんので、日々商品が売れない事に不安を覚えることも多い筈です。
詐欺師はそんな起業家や独立して間もない開業者に近づき、現金での購入や言い値での購入
を申し入れてきます。一度~二度は良い顧客を演じる訳です。そして三度目以降の購入時には
さらに取引量を増やし、手形や後日振り込みといった形で購入を申し込んできます。
そのような詐欺師やコピー会社や休眠会社を買い取り、あたかも実態のある会社を運営している
かのように振る舞います。開業者としてはその詐欺師を信用してしまっているので、商品が売れて
その時だけは嬉しさで一杯ですが、後日にそれが詐欺だという事に気付きます。
ある筈の入金がないからです。連絡を取ろうにも当然電話なども通じず資金はショートして
しまいます。その頃には恐らくその在庫は裏のルート等で売買がなされている筈です。
②起業セミナー詐欺
起業をしようという人の中には起業セミナーに参加したり勉強会に参加しようとする
人も多いかと思います。優良なセミナーであれば確かに勉強になる事もありますし、自身の
ビジネスに役立つ情報やノウハウを学べる事もあるでしょう。
ですが悪質なセミナーの場合には身になるものは何もありません。
セミナー講義内容も自分の事業とは無関係の内容だったり、講演者の自慢話のような
話を聞かされる・自己啓発のような話が中心で具体的な情報に欠けるといったように、
抽象的な内容や精神論が多く、自分の事業に本当に役立つ情報があるかと言えば必ずしも
そうではないからです。
またそれだけであればまだしも、その手のセミナーは高額な金額を要求してくるケースも
多くあります。毎月の月謝が必要・この講演の話を聞くには登録料や会員費が必要・
コース制になっており次のコースに進むには会費が必要・資格取得を目的とした高額教材の
勧誘・情報商材のように「この情報があれば稼げる」といった類のもの・ノウハウを伝授する
といったセミナー・高額な書籍やDVDの販売・あり得ないサクセスストーリーを話し、
その通りにすれば稼げると煽り、若者や高齢者から出資などの形でお金を騙し取るもの等、
数えればキリがありませんが、参加者を洗脳し、資金を出せば成功に近づけるというイメージを
定着させ、お金を引き出すといった手口が多いように思います。
また手元資金がない参加者にはクレジットカードでの購入を勧めたり、中には消費者金融に
まで行かせてお金を引き出させる所もあったという話です。
またこれらの手口で巧妙なのは、合法的なセミナーと詐欺行為との微妙な線引きのラインを
狙ってくるあたりです。必ずしも違法とは言い切れないような内容で構成されているからこそ
多くのセミナー詐欺が横行してしまう理由の1つなのかもしれません。
③取材詐欺
認知度も低い起業家やスタートアップ企業において、雑誌社やテレビの取材など、露出の大きい
PR効果を期待できる取材にはついつい話に乗ってしまいがちです。またそのような思惑を狙って
詐欺を働こうとする集団も存在します。
例えば「御社のPR記事を作りたいので取材をさせて欲しい」「○○テレビ番組で紹介する」
「有名雑誌への掲載」等のように取材を目的にして近付こうとする手口です。
それが無料の取材であれば良いのですが、中には「掲載料金が必要」「取材費が必要」
「1年間掲載するので掲載料が1か月に○○円必要」といったようにかなりの高額な金銭を要求
されるケースもあります。もちろん全てが詐欺とは言えませんが、基本的には取材を受ける側が
お金を支払うというのは不思議な話です。取材の目的や内容をよく把握してから受けるように
しましょう。
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④起業仲間・パートナーを装う詐欺
起業をする際には周囲に誰も仲間やパートナーもおらず、一人で起業をするといった
人も多いかと思います。独立時には独り立ちする事に不安を覚えたり、心強いパートナーが
いればと他人に頼りたくなるケースもあるでしょう。
異業種交流会や勉強会などといった交流イベントには同じ志を持った起業仲間や事業者が
たくさん集まるので他業種の体験や情報が聞けたりと勉強になる事もありますが、
中には共同出資・共同経営の話を持ち掛けられたり、不要な物を売り込んでこようとする人
もいるので注意が必要です。もちろん共同経営という話は嘘で、出資をした後にその人物は
姿を消します。
⑤一般人を狙った起業詐欺
詐欺話は起業家に限らず、一般人にとっても無関係な話ではありません。
例えば「月何%の利回りが約束されているからこの話に乗っておいた方が得」といった投資系
の儲け話や、「今後この企業の株価が上がる予定なので共同で購入している」といったインサ
イダー話・「これから起業しようと思っているので融資をして欲しい」といったように
起業を装って融資を募り後日姿を消す詐欺など、多くの手口の詐欺がありますので
一般人でも注意が必要です。
⑥請負詐欺
例えば開業時にテナントを借りると内装費や工事費が多額にかかりますが、その費用を騙し
取ろうとする詐欺です。工事着手金を多めに請求される・工事費が既に支払っているのに
工事が実行されない・頼んでもいない工事が勝手に追加されて代金を請求されている等、
請負工事に関連する詐欺のような事例も存在します。特に内装工事関連やテナントの保証金関連は
多額のお金が動くことが普通なので、きちんと書面に起こしておく等、細心の注意が必要です。
⑦社員の持ち逃げ・横領
起業したばかりの会社やお店というのは、会社としての基盤・体質も弱く、信用もありません。
また悪く言えば顧客や従業員からも甘く見られる・なめられるといった事もあるでしょう。
その為起業したばかりの時には従業員とのトラブル等を通じて、お金を持ち逃げされたり、
業務中に横領行為を働かれるといったケースも考えられます。大手企業等であればその辺りの
セキュリティは確保されているケースも多いものの、新規のお店や会社では経営者は事業を
軌道に乗せていくだけで精一杯で、日々のセキュリティ管理にまで目が届かないといった事も
多いかと思います。起業時に社員を採用する時にはスキル能力だけでなく、その人物の人格・性格
も十分に重視するべき事例と言えます。
様々な詐欺行為がありますが、やはり起業家というのは多額の資金を持っている事が多いので、
詐欺師にも狙われやすい傾向があります。ですが一般的に考えても、見知らぬ第三者が儲け話を
起業者に持ってくるという事は殆どありません。不自然に近寄ってくる人物がいたとしたら
詐欺の可能性も疑ってみる事も大切かと思います。事業を軌道に乗せていく為にも、このような
詐欺には十分注意をしておきたい所ですね。
今回は起業・独立にまつわる詐欺について挙げてみました。
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