独立成功の秘訣はマネること？

今回は商売の始め方・やり方について挙げてみたいと思います。

独立をしたい・将来に起業を考えている等、人によって様々なビジョンを描いて

いる事も多いかと思います。会社勤めをしている方であれば脱サラして商売を始めたい

人や、学生さんでも先々に何か自分で事業を起こしたいという人もいるでしょう。

ですが中には商売を始めたい・独立をしたいという想いは強くあるのに、そのやり方が

わからない・何から始めたら良いのかわからないといった人もいるようです。

何から始めたら良いかわからない？

商売を始めたいという気持ちは強くあるのに、まず何から始めたら良いのかわからない

といった人は一定数います。どのような業態で独立するべきなのか迷ってしまう・自分は

商売に向いているのかわからない・ビジネスモデルなど、ある程度の構想は自分でも

練ってはいるけれども本当にそれが現実的に通用するのだろうか、といったように

独立したい気持ちはあるけれどもその方向性がはっきりと決まらなかったり、自分に自信が

持てない為に、いつまでも行動できずにいるといったパターンです。

 

なぜそのようになるかと言えば、起業した経験があるという人は実際には少数であり、

過去にその一線を越えた事がないので、その向こう側の世界がわからないから中々最初の一歩が

踏み出せないのだと思います。経験がないので勝算が全く見えず、不安が先行しいつまでも行動を

する事ができず、結果的にそのまま現状維持を続ける、というのが大半の考え方かと思います。

このままでいくと大抵は会社勤めから抜け出せずに、起業したいというその想いは現実として

実らずに終わる事になるでしょう。もちろんサラリーマンとして定年まで勤めたいという人や、

会社勤めが好きという方であればそのままで良いと思いますが、実際には独立したいのに中々

会社から抜け出せないという人もいるかと思います。

成功者＝優れた能力の持ち主ではない

また中には先天的に新しいビジネスアイデアが次々と浮かぶ人や、事業を立ち上げるごとに成功を

収める人というのも一定数います。元々優れたセンスや能力を持った人たちです。

ですが多くの人はそうではありません。また逆に優れた能力を持ち合わせていないと起業するべき

ではないか？と言えばもちろんそのような事もありません。「お金持ちになりたい」「人よりも

少し裕福な暮らしがしたい」「社長というポストに憧れる」など、起業したいというその動機は

もっと単純で良いはずです。仕事の優れたセンスや、誰も思いつかないようなビジネスモデルなどは

必要ありません。起業や独立に対して考えが安易すぎる、とお叱りの声も出てくるかもしれませんが、

やる気や熱意があれば独立自体は難しい事でもなく、むしろそのような人に羅針盤を与えてあげる事で

そのビジネスの最初の一歩を踏み出す事ができればそれが何よりかと思います。

成功する人は能力が優れた人とは限りません。むしろガムシャラな人や猪突猛進タイプが起業に

向いていたり成功者になったりするのです。

“お金”がスタートラインに立たせる

以前私の知り合いの子供にニートを続けているという子がいました。

家から１日ほぼ一歩も出ずに、一日中Youtubeや動画を見て、食事をして寝る、

といった生活を長年続けているそうです。動画を見る事が三度の飯より好きという

のであれば、私も彼のその生活は止めないかもしれません。ですが彼の場合そうでは

なく、”お金がない”から何も行動できない、と言います。

よくよく話を聞けば、人並に物欲もあるし金銭欲もある・好きなＰＣパーツや車など、

欲しいものも沢山あるし、先々には恋人や結婚をしたいといった恋愛欲求もあるとの

事でした。

 

世間に目を移せば、会社勤めをしている人でも賞与等を除けば多くは２０～３０万円の

給与が一般的。普通に生活をして少しの贅沢をすればすぐに消えてしまうくらいの金額です。

ですが中には「平凡が一番」「普通の生活ができれば満足」「質素な生活の中に幸せ

がある」といった言葉を口にする人もいます。しかし本当にそうでしょうか。

誰でも沢山のお金があれば嬉しいですし、多くのお金があれば嬉しいに決まっています。

例えば上記のような人たちに、極端な話、懐に突然1億円が舞い込んできたとしたら

どうでしょうか。恐らく今まで抑え込んできた欲求は爆発し、霧がかっていた目の前の

視野はパッと明るくなり、人生が希望に満ちてくる事でしょう。

 

多くの人たちは夢や希望・やりたい事を本来は沢山抱えていますが、お金がないために

自分の中で無理にそれを抑制して生きている事も多いものです。

確かに年商数億～数十億円の経営者になるには、資質や能力・センスといった先天的な

ものも関係してくるのかもしれません。ですが例えば月に５０～１００万円程度のお金を

使える位の経営者であれば、努力次第で誰にでもなれるかと思います。

 

今より単純に月収が１００万円増えたらどうでしょうか。大抵の好きなものは買えますし

海外旅行にも毎月のように行けます。またはギスギスした夫婦仲もある程度は改善するかも

しれませんし、人を使う事もできるようになります。

またお金を持つことで何より大きな「時間」という資源を多く使えるようになるでしょう。

会社勤めをしていれば朝９時～夕方まで週５日程度仕事をし、恐らく人生の７割くらいは

仕事で終わってしまう筈です。好きな仕事であれば良いですが、大抵の人は生活のために

仕事をしている人が大半です。「生活のために仕事をする」というのは、労働の本質からまず

外れている気がしますし、自分がお金にコントロールされてしまっています。

 

金銭的余裕があればそのような時間を費やす事もありません。少し悲しい言い方には

なってしまいますが、お金があって初めて自由に生きれるスタートラインに立つ事が

できると考えても良いかと思います。個人的には資本主義・お金という存在はあまり好き

ではありませんが、今さらそこをどうこう言っても何も始まりません。

夢や希望を満たす事はお金を得た後でも十分間に合います。まず自分の欲求に正直になって、

お金を稼げるようになる事が先決と言えるでしょう。

真似ることは悪いこと？

中には、独立心はあるのにどのような業態で独立をすれば良いのかわからない・

もしくはどこから手を付けて良いのかわからないという人も一定数いるかと思います。

ではそのような人はどうすれば良いか、答えは複数ありますが、その中の１つとして

そのような人は他者の「模倣」をする事から始めてみるのも一考かと思います。

 

どのようなエリアでもそれこそ自宅の近隣等であっても、周囲に１～２店舗は流行っている

お店や、常に顧客がいて混雑している店舗というのがあると思います。流行っている店には

必ず売れている理由が存在します。オリジナルが悪い訳ではありませんが、それでも自分で

考え付いた完全オリジナルで最初から繁盛する程、起業は甘いものでもありません。

もしくは自分ではその案を完全オリジナルだと思い込んでいても、恐らくそのアイデアは

何年も前に誰かのアイデアとして既出で、既に誰かが廃業済みのプランかもしれません。

自分が考え付いたアイデアというのは既に何千人が思い付いているアイデアである事が殆ど

です。今そこで流行っている店は、周囲で廃れていく店を何度も見てきた中で、それでも

生き残っている店なのです。

それであれば成功モデルが最初から近隣や目の前に既に存在する訳ですから、それを真似た方が

成功確率は遥かに上がります。もちろん法で守られた権利を真似したり侵害する事は許されませんので、

それ以外の部分で流行っている店を真似する事です。またそれも参考程度に真似るのではなく、

徹底的に真似ることです。悪い言い方になってしまいますが、自分で創意工夫して一からビジネスを

立ち上げる事と、既存のモノを真似ていくのでは難易度にも雲泥の差があります。

また自分がどのような分野で起業すればよいか分からないという人であっても、単純に売れている

店舗を真似るという事はそれほどハードルは高くはないのではないでしょうか。せっかく目の前

に最高の「お手本」があるのですから、その知恵を借りさせてもらわない手はありません。

 

またおかしな事を言うようですが、結果としていくらマネてもマネにはならないのです。

それは真似をしようとして店舗作りをしていても、どうしてもそのオーナーの元々の個性や感情・

ビジネスの内に秘めた想いなどが店舗作りに現れてくるからです。店舗作りをしている内に、

もっとこの部分をこうしたら良いのではないか・あの部分に変化を付ければもっと客にウケるの

では？など、オーナーなりの拘りがその店舗にも表れてくるので、真似をしたつもりでも結果的には

ウリふたつの同じ店舗にはならないでしょう。

 

パクるという言葉は聞こえがよくありませんし、それこそ他店舗をそのまま真似してしまう

事はあまり褒められる事ではありませんが、それでも最初は人の真似をしたりお手本にする

という事は、その道を極める上でもかなりの近道になります。言うまでもなく人生の間の時間は

有限です。遠回りをする事の美学・説法をたまに聞くのも良いですが、近道がもし存在するので

あれば、迷わずそこを進むべきかと思います。

もし失敗してしまったらどうすれば良いか。これもお叱りを受けるかもしれませんが、

成功するまで続ければ良いだけです。必ずしも１度で成功しなければならない訳ではありません。

イチローでさえ打率３割。幾つか新しいビジネスを立ち上げている内に、その１つがたまたま

当たった、今成功者と呼ばれている人たちもきっとそんな人が多いのではないかと思います。

仕事も楽しんでやりたいものですね。それでは今日はこの辺で。