独立・起業時に妻を説得するには

座っている男女

今回は独立・起業時の妻の説得について挙げてみたいと思います。

独立開業をする際に悩みの種となるのが妻の説得。

独身男性が独立・起業をするのであれば自分自身の決断が付けば

いつでも独立はできますが、既婚者の場合にはパートナーである

妻を十分に説得する必要があります。また奥さんとしてもそれが

あやふやな独立プランであれば将来を不安に思ってしまう事でしょう。

独立時に妻を説得するにはどのような事に気を付けるべきでしょうか。

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独立・起業に対する男と女の違い

そもそも男性と女性では独立・起業に対しての考え方が異なるケースが

多いものです。基本的には男性は利益の追求や野心・理想や夢を

追い求める事が多いのに対し、女性は現実的であったり保守的な考え方

を持つ人が多いと聞きます。あるデータでも起業家のうち、女性の割合は

全体の15%程度しかいない所を見ると、女性が男性よりも安定志向

が多く、また起業に対してより慎重な姿勢を持っている事を示しています。

これらの事を家庭に当てはめて考えてみても、やはりどちらかと言えば

妻は家庭を守るという事・少しでも安定した暮らしを求める傾向があり、

夫のプランがあまりにも無鉄砲な場合には、独立・起業に対しての不安を

持つ事もあるでしょう。まして今の会社の給与で十分に生活をしていけるのに

それを蹴ってでも独立をする場合には、夫は妻への十分な説得が必要と言えます。

 

妻を説得する方法

それでは独立する夫が妻を説得するにはどのような説得方法が考えられるでしょうか。

 

情報・熱意の共有

例えば夫が会社で働いている場合であっても、妻は旦那が具体的にどのような

仕事をしているのか知らない・どのような物を作っているのかも知らないし、会社内

でどのような立場でどのくらいの部下を抱えているのかも分からない、といったケース

が少なくありません。

旦那は妻に普段から仕事の話をしたがらない人も多いですし、妻は会社に行く事はない

ので職場の状況も知りません。当たり前と言えばそうなのかもしれませんが、それでも夫婦の

中では仕事の「情報の共有度」があまりにも低いケースが目立ちます。

しかし独立をするとそうも言ってられません。妻が夫の仕事の補助をするケースもあれば

電話受付や経理等の仕事を手伝う事もあるでしょう。今までと違い二人三脚で仕事をしていく

事になります。

そのため具体的に、独立をしてどのような仕事をするのか・妻にはどのような役割を担って

欲しいのかという事を具体的に話し、新事業に対しての熱意を共有しておく必要があります。

 

サイドビジネスとして始める

独立をするとなると、大きな資金が必要になります。例えば飲食店を開業するとしても

1000万円以上の費用がかかる事も珍しくありません。十分な余裕資金がある家庭であれば

ともかく、貯蓄を切り崩してやっとの思いで独立をするとなれば、妻が先々に不安を抱えて

しまうのも無理はありません。

しかしこれが副業という形で以前から始めていた事業であればどうでしょうか。

例えば夫がハウスクリーニング事業で独立するとして、独立以前に土日だけ近隣エリア

のクリーニングに副業的に携わっていたという実績があったとすれば、全くのゼロから

独立して始めるよりは、妻としてもある程度の道筋を付けやすいかと思います。

また副業であったとしても、仕事を続けていくうちに夫もその業界の事情や、技術スキル

も習得している事でしょう。

いきなり「独立」というワードを押し出してしまうと、妻としても良い返事ができるとは

限りません。サイドビジネスや副業等の形で、事前にまずはその事業の外枠だけでも

妻に示していってあげる事は大切です。

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お金の流れを具体的に示す

独立と言うと何となく抽象的なワードであり、独立後にどのような生活になってしまうのか

全く想像が付かないといった人もいるでしょう。また中には夫の独立心だけが先行してしまって

いて、妻の気持ちはないがしろにされているようなケースもあるかもしれません。

特に家庭を守る妻としては、この先金銭的にやっていけるのかどうか、という事に対して

強く不安を抱く事でしょう。

そのため妻に対しては、独立後にはどのくらいの売上を想定していて、どの位の利益があり、

生活費に廻していける金額は○○円くらいある、といった具体的な金額を示してあげる事が

大切です。もちろん実際の独立後の売り上げはどの程度になるかは分かりませんし、あくまで

想定上の数字である事に変わりはありません。ですが言葉として説明してあげる事により、

妻としてもある程度のお金の収支の流れのイメージを掴める事もあるでしょうし、抽象的

だった事業像が鮮明に見えてくる事もあるでしょう。

 

事前に行動に示しておく

独立をする際にはそれ以前から態度や行動として、妻にその姿を示しておく事も

大切です。いきなり独立話をされたとしても、妻としても対応の仕方も分からなければ、

気持ちの整理の付きようもありません。

例えば独立計画がある事を少しずつ話しておく・数年前から貯蓄をしている事を見せて

おく・独立のためにスキルを習得中である事を相談しておく等、事前から準備をしっかりと

している事を妻に示してあげる事で、妻としても「将来的に夫は独立をする可能性があるのかも」

という心の準備をする事が出来ます。見切り発車のように、ある日突然独立話を始める

というのはNGと言えるでしょう。

 

独立期限を決めておく

期限を決めておくのも妻を説得するのに有効かと思います。

人間はあらかじめゴールや目標が見えている事で頑張れるもの。

例えば独立時に「5年で芽が出なければ諦める」「今の手持ち資金が底をついたら辞める」

等のように期間の区切りを付けてあげる事により、妻としても心のふんぎりが付きやすく

なります。ゴールが見えないマラソンは苦しいものです。

もちろん独立をするからには成功を収める事が第一目的にはなりますが、あらかじめ期間を

限定してあげる事により、エンドレスではなく終着があるという事を示してあげる必要があります。


幾つか挙げてみましたが、最終的には「妻の心の不安を取り除く」という事が第一です。

当然ですが、妻も独立に対して不安があるからこそ反対するのであり、その不安がどこにあるのか

という事を考える事が大切になります。説得と言うと反対者のように聞こえるかもしれませんが、

妻はもちろん強い協力者・パートナーです。その事業への熱意が本気であるのであれば、

根気強く説明をし話し合っていきたいものですね。

今回は独立・起業時の妻への説得について挙げてみました。

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