定額制(サブスクリプション)が人気の理由?

積まれたコインの写真

今回は定額制サービスについて挙げてみたいと思います。

今では様々な店舗で見られるようになった定額制サービス。

以前には一部の業界で利用されるサービス形態でしたが、現在では様々な所で見かけるサービスになりました。

今後はこの定額制サービスが主流になる?とも言われているという話しも。

どのような点に注目が集まっているのでしょうか。

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定額制サービスとは

お金を商品のやりとり

 

定額制サービスとは一定期間あたりに一定の値段(価格)で商品やサービスを提供するシステムです。

従量制サービスと異なり、定額料金だけ支払っていればその期間内でサービスを利用できるため、多くの利用者から注目を集めています。

 

サブスクリプションサービス

定額制サービスの事を「サブスクリプションサービス」と呼んだりします。

定額制とサブスクリプションは同じ意味で用いられます。

サブスクリプションの一例を挙げると、例えば音楽の分野や動画コンテンツでは馴染みのあるサービスでしょう。

例えば月額料金をいくらか支払えば、その期間内は音楽を自由に聴ける・動画コンテンツ見放題といったように、定額制のサービスは既に多くの分野で普及しています。

 

様々なサブスクリプションサービス

現在では先に挙げたような音楽配信や動画コンテンツを初め、様々な分野でサブスクリプションサービスが展開されています。

ここではその例を幾つか挙げてみます。

 

 マンガ・小説・雑誌

Amazonの「Kindle Unlimited」は有名な所ですが、他にも「楽天マガジン」など月額制でマンガや雑誌が読めるサービスは多く登場しています。

 


 ゲーム

「PlayStation Now」を初め、「Utomik」や「Origin Access」など定額制のゲームも注目を集めています。

タイトル数などに多少不満がある声もあるようですが、それでも定額制である事を考えれば利用価値はあると思います。

 


 コンタクトレンズ

エースコンタクトの「メルププラン」や「3Cプラン」など、月々の定額制でコンタクトレンズが使用できるサービスがあります。

特にコンタクトレンズのように常に衛生的に使用しておきたい人にも向いている定額制サービスです。

 


 カフェ

月額制のカフェで、月額料金を支払う事で、例えばコーヒー一杯分の料金が無料になる等、定額制のサービスが注目を集めています。

例えば「coffee mafia」や「ハンデルスカフェ」などが有名。

コーヒーのように毎日飲みたくなるようなモノや、元々の原価率を抑えやすい商材など、定額制に向いている商材に絞ることも大切。

 


 バー

定額制でバーのカクテルが一杯無料で飲めてしまうというサービス。

例えば「Hooch」では月額1000円程の金額で、カクテルが1杯飲めるというサービスを展開しているようです。

月額1000円であればカクテルなら2~3杯飲めば十分に元が取れる金額。お酒が好きな人にはもってこいの定額制サービスです。

 


 医者・専門家に聞き放題

体調が悪い時に病院が近くにあれば良いですが、都合が悪い時などなかなか病院までは通えないもの。

例えば「Doctors Me」では定額料金で、匿名により医師や専門家に困ったときにすぐ質問をする事ができます。

また医師の他にも薬剤師・歯科医師・栄養士などの専門家がいるため、多くの質問に回答がもらえるようです。

 


 コスメ

「BLOOMBOX」や「RAXY」では月額料金を支払う事で、毎月コスメやスキンケアアイテムが入ったボックスが定期的に送られてくる

新しいサブスクリプションサービスです。

コスメ類は女性にとっても定期的にお金がかかるモノ。定額制サービスを利用する事で毎月の出費も抑えられ、ボックスの中にはブランド新作等が含まれている事もあり、バリュエーションに富んだコスメを利用できます。

 


 バッグ

バッグを頻繁に購入する人というのはごく一部。バッグは一般的には高価なため、一般的には頻繁に買い替える事はできず、多くの種類のバッグを使用することは難しいもの。

例えば「Laxus」等であれば、月額料金を支払う事により、エルメスやグッチといった有名ブランドのバッグもレンタルする事ができます。

また月額料金の中には万一の際の保険料も含まれているので安心して利用する事ができそうです。

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サブスクリプションが人気の理由?

現在ではサブスクリプションサービスが注目を集めています。

なぜ定額制にこれほどの人気が集まっているのでしょうか。

 

まず定額制サービス人気の理由として一番に挙げられる事は、やはり利用者にとって料金が割安になるケースが多い事。

利用頻度にもよりますが、一定期間にそのサービスを利用する回数が多いほど、当然に割安になっていきます。

特に毎日のように利用するサービスやリピート率の高い商品等の場合は、定額制を利用するメリットは大きくなります。

 

また現在では中国を初め、QRコードを使用した決済に注目が集まっていますが、定額制にする事により毎回の支払いの手間が省ける為、利点があります。

支払いの手間が減る事は顧客にとっても嬉しい事ですが、逆に店舗側にとってもレジ人員や顧客対応の手間が軽減できるのも定額制ビジネスのメリットと言えるでしょう。

 

また単価の高い商品など、顧客が利用をためらってしまう商品は数多くありますが、定額制であればいつでも気軽に利用できるため、おのずと顧客の来店率も高まります

また定額制サービスを利用する顧客は「月額料金の分だけ元を取りたい」という心理が働くため、頻繁に店舗に通うようになります。
これは店舗側からしても大きなメリットが多く、結果として傍から見ても周囲から人気店のイメージを与える事にも寄与します。

 

また定額制である事から売上が前倒しで見込めるため、店舗側としても収支予測等が立てやすいというメリットもあります。

ひいては設備投資や人員増員など、次の展開へのプランも立てやすく事業展開を進めやすいという利点もあります。

 

また顧客が一定期間その店のサービスを利用できるという事は、逆に言えば顧客は「他店に浮気をしない」という事も言えます。

特に周囲に競合店が多いエリアなど、自店に顧客を独占できる期間が長いため、他店に顧客を奪われる可能性も低くなります。

 

また飲食の場で主食の他に必ずと言っても良いほどサイドメニューを頼むように、定額制サービスを利用する顧客もメインだけで済ますといった事は少ないものです。

例えば定額制コーヒー店に行けばついでにサンドイッチを頼む人もいるでしょうし、バーにいけばつまみが欲しくなる事もあるでしょう。

定額制サービス部門だけでは採算が合わなかったとしても、それを担保する程の別カテゴリでの売り上げが見込める為、結果的にはキャッシュフローは向上していく傾向があります。

 

また顧客の潜在的な心理の部分でもメリットがあり、定額制を利用する事は習慣化に繋がりやすいといった点があります。

例えば会員制のクラブや月額制の教室を利用していて、そのうちに使用機会が少なくなってきたのに、ついついいつものクセでしばらく料金を支払っていたという経験はないでしょうか。

サブスクリプションサービスにもある種同様の事が言え、頻繁に利用していくうちにその店舗に通う事が生活リズムの一部になっていたという事も多々あり得ます。定額制ビジネスは人の心理にも上手く溶け込む新しいビジネス手法とも言えます。


 

定額制(サブスクリプション)サービスについて挙げてみました。

様々な商売の仕方がある中で、定額制サービスは今後伸びていくサービスだと思います。

どのような分野で定額制サービスが出てくるか、今後も楽しみにしていきたいですね。

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