ネイルサロンの開業が失敗する10の理由。成功者との決定的な違い
今回はネイルサロンの開業が失敗する理由について挙げてみたいと思います。
ネイルをする人の中には、将来的に自分のお店を持ちたいと考える人もいるかと思います。
ですがネイルサロンの中には失敗をして廃業するサロンも多くあります。
通っていたネイルサロンがいつの間にか無くなっていたという経験がある人もいるのではないでしょうか。
ネイルサロンは参入がしやすい分、その失敗する原因をあらかじめ抑えておく事が大切です。
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ネイルサロンが失敗する理由
多くの人がネイルサロンを開業していますが、それに比例して数多くの人が失敗をし撤退をしています。
ネイルサロンが失敗しやすい理由にはどのような点が考えられるでしょうか。
幾つか失敗理由を挙げてみます。
ブログやインスタで見た時は良かったのに、実際に行ってみたらネイリストが下手だったという経験を持つ人は多いかと思います。
仕上がりが悪かったりサンプルと違う・時には出血したという事も…。
リピート率が高いネイルサロンなだけに、技術がないサロンには顧客は定着しません。
オーナーがネイリストでない店舗も多くあります。
ですがネイリストとしての仕事と経営者としての仕事は全くの別モノです。
オーナーがネイルについて無知であると、従業員との意思疎通が難しい場合もあります。
ネイリストとして従業員時代に顧客が付きうまくやっていた人でも、いざネイルサロンを開業してみると廃業してしまう人もいます。
従業員の中には自分の実力を過信してしまう人もいますが、実際に開業をしてみるとそこには店舗の立地や集客力・知名度や広告の力で自分が活かされていた事に気付く人もいます。
従業員としての延長として安易に開業をした場合には、失敗をする可能性があります。
現在ではHPやブログ・インスタ等、ネット集客が柱となっている店舗が多く存在します。
実際に顧客側の立場からしても、希望のネイルサロンのHPなどを見てから来店したという人も多い筈です。
ですが闇雲にHPを立ち上げれば集客ができる訳ではなく、そこにはSEOやキーワード選定・サイトデザイン・コンテンツ力など様々な要素で上位表示できるかどうかが決まります。
ネイリストとしての知識はあっても、ネット集客の知識がゼロでない場合、実店舗の立地が良くないと集客に苦しみ失敗する可能性があります。
ネイルサロンの場合、飲食店のようにフラっと衝動的に来店する事は少なく、下調べをして計画的に来店する顧客が多くなります。
そのため開業時から一等地で勝負する必要はなく、二等地~三等地でも十分に集客が見込めます。
最初から一等地を選ぶと保証金や毎月の家賃が収益を圧迫し、固定費が重しとなって経営を圧迫する可能性があります。
安売りをし過ぎると、回転率は高いのに儲からないという悪循環にはまりやすくなります。
また周囲にそれ以上に安いネイルサロンが出来てしまうと、エンドレスで価格競争が続いてしまう事にもなり兼ねません。
安売りをするという事は、それほどの価値しかないという事です。
ネイル技術に自信があるのであれば、相場を考えて価格設定をするようにしましょう。
ネイルサロンの場合、開業に必要な資格が必要な訳でもなく、特別な許可も不要です。
まつ毛エクステ等を除き、美容師のように資格が必須という事もありません。
そのため開業資金と箱さえあれば開業は容易であり、参入障壁が低い業界でもあります。
ですが参入が容易=ライバルが多いという事をあまり深く考えない人もおり、開業後に競合店の多さに愕然とする人もいます。
商売を始める場合、その原価率に注目するのは自然なことかと思います。
一般的な飲食店が3割原価と言われる中、ネイルサロンの場合には原価率も10%前後に収まることも多く、開業しやすいと考える人も多い事でしょう。
ですがもちろんその他にもコストがかかり、家賃・人件費・広告費用・水道光熱費なども考慮する必要があります。
特にネイルサロンの場合には人件費が大きくかかり、40%を超えてくる事もしばしばあります。
材料費の原価だけに捉われ過ぎずトータルコストに注目して判断をしましょう。
ネイルサロンの場合、一般的な飲食店と比較すると、その内装費は低めです。
飲食店の内装坪単価が30~40万円程度とすれば、ネイルサロンの場合には坪10~20万円程度で工事できる事もあります。
また開業時は居抜きを利用したり、簡単な内装は自分で施したりといった工夫が必要ですが、それもせずに最初から過大な内装費をかけてしまう人もいます。
開業費用の中でも内装費用は大きなコストとなる事から、どれだけの内装費をかけるのかじっくりと検討する必要があります。
ネイルサロンの中には、どう見ても客が少ないのに、店舗内で暇そうにしているネイリストの姿を見かける事もあります。
曜日特性や立地特性もあり、客数に合わせた適性な従業員を配置する事はなかなか難しいものですが、それでも日々の客数を分析しそれに見合った従業員数を考える必要があります。
特に人件費率が40~45%を超えているような場合には、従業員の配置について検討をする必要があるかもしれません。
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自宅サロンの失敗例とは
開業費用を抑えたい方やランニングコストを抑えたい方は、自宅サロンでの開業を検討する方もいるかと思います。
確かに自宅サロンであればコストを抑える事もできますが、一般テナントと比較するとデメリットが生じる事もあります。
ここでは自宅サロンが失敗しやすい理由について挙げてみます。
例えば路面店などであれば通行客などから集客が見込める場合もありますが、アパートやマンションの一室で開業をする場合には、その店舗の存在を知ってもらうだけでも一苦労です。
来店客からすれば、場所が分かりにくいといった事もあるでしょう。
HPやブログなど、他の集客媒体を利用して自店の認知度を高めていく工夫が求められます。
ネイルサロンなど、広告としてクーポンや雑誌に掲載する事もあるかと思いますが、自宅サロンの場合には住所の掲載が難しい場合などもあると思います。
広告手段を幅広く活用しにくいケースがある事も自宅サロン開業の難点と言えます。
自宅サロンの場合、公表されている情報量が少ない店舗もあります。
顔出しNGであったり外観写真NGなど、伏せてある事も多いでしょう。
顧客側の心理からすると、自宅サロンに怪しさを感じてしまったり、来店しにくいといったデメリットが考えられます。
自宅サロンの場合、その店のコンセプトが表現しにくいといった難点もあります。
特にマンション等の一室の場合、内装を変更するにも建物規約で制約が出てしまう場合などもあるかと思います。
一般テナントと比較すると、自店のイメージやコンセプトを出しにくいのも自宅サロンの失敗に繋がります。
自宅サロンの場合には、その面積や従業員の数から、集客数に限界がある場合もあります。
その結果として単価を高く設定してしまい、集客が難しくなる可能性が考えられます。
ネイルサロンに来店する顧客側の心理としては、ワクワクして来店をする人も多い筈です。
それにはネイルだけでなく、店舗の内装や雰囲気が影響している事もあるでしょう。
自宅サロンの場合には店舗によって生活感が出てしまい、顧客に対して特別感を与えられない場合もあります。
自宅サロンを開業する場合には、その周囲の部屋への影響も考慮しなければなりません。
例えばネイルサロンの場合、アクリルやネイルポリッシュの臭いが気になる人も多いかと思います。
特にネイリスト等は普段からその臭いの中で作業をしている為、臭いに鈍感になっている場合もあり、臭いがきついと近隣から苦情が発生する可能性も考えられます。
暇なネイルサロンをどうするか
ネイルサロンを開業当初は、大抵の店舗は来店客も安定せず顧客獲得に苦労をします。
また軌道に乗ったとしても、曜日や時間帯によっては店舗内で暇な時間が続くこともあるでしょう。
暇な時間対策としてネイリストの給与体系を歩合制にする店舗もありますが、従業員が定着していかない可能性もあります。
そのため例えば予約の少ない曜日や雨の日など、日によって割引制度を設けたり、アイドルタイムが多い曜日を中心に定休日を設定していく等、暇な時間をできるだけ効率的に活用していく工夫が求められます。
または暇な時間を利用してお客様にお礼状を書いたり、従業員への教育を見直す・周囲にポスティングをする等、暇な時間でも成果に繋がる行動はいくらでもある筈です。
開業当初のネイルサロンは特に暇な時間が発生しやすい為、自分なりの隙間時間の埋め方を考えておきましょう。
ネイルサロン開業の失敗理由まとめ
ネイルサロンの開業が失敗しやすい理由について幾つか挙げてみました。
ネイルサロンは参入が比較的簡単な分、失敗をして撤退をする店舗も多くあります。
実に1~2年以内に半数近くのネイルサロンが廃業すると言われる程、厳しい業界でもあります。
それだけにネイルサロン開業時には多くの失敗例を学んでおき、自店に活かす工夫が求められます。
長期的な運営を目指すためにも、自分に出来ることから少しずつ始めていきましょう。
それでは今日はこの辺で。
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