コインロッカー設置ビジネスは儲かる?費用や場所・売上など徹底解説

今回はコインロッカービジネス設置ビジネスについて挙げてみたいと思います。

自販機ビジネスと同じく副業収入としても注目されているのがコインロッカービジネスです。

駅ナカや商業施設等によくあるコインロッカーですね。

一回の利用料金は200~300円が一般的。利用した事がある人も多いかと思います。

サラリーマンの方々を始め、不労所得を手に入れたい方や不動産以外の副収入が欲しい方など、コインロッカーの設置ビジネスを検討する方も多いのかもしれません。

今回はそんなコインロッカー設置のビジネスについて触れてみます。

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コインロッカー設置の初期費用は?

コインロッカービジネスの仕組みについて簡単に触れてみます。

コインロッカービジネスは大きく分けると「フランチャイズオーナー」「個人経営」に分ける事ができます。

 

フランチャイズ

コインロッカー会社のフランチャイズとして加盟します。

加盟する際には会社によって、コインロッカー本体を購入する他、加盟金等の支払いや電源装置・バッテリー制御装置・テントやのぼり等の販促費がかかります。

初期投資額としては会社にもよりますが、コインロッカー4基程度で上記の契約金・備品類を含めると、250~300万円程度の投資が必要になるケースが多いでしょう。

コインロッカーを設置する場所は会社側が紹介してくれ、契約交渉等も代理してくれるのが利点です。

 

個人経営

個人経営の場合には、自分でコインロッカーを購入し、設置場所等も自分で開拓をする必要があります。

コインロッカーの購入価格は10室(2×5)で15万円前後・15室(3×5)で20万円程度が相場かと思います。

つまり個人経営の場合は30~50万円程度からコインロッカービジネスを始める事ができます。

初期投資が低い分、地主との交渉やロッカー管理も全て自分でやる事になります。

 

コインロッカーのビジネスモデルは?

ここではコインロッカーの収益の仕組みを簡単に説明します。

 

フランチャイズの場合

加盟する会社にもよりますが、フランチャイズの場合にはコインロッカーから生じる収益を、オーナー(自分)・地主・フランチャイズ元で分け合うような形になります。

その配分割合の目安としては、10~15%が管理手数料(フランチャイズ元への手数料)で、40%程度が地主への手数料となります。

つまりその残りの45~50%程度がオーナー(自分)の収益という事になります。

収益の仕組み

  • 地主:40%程度(設置料)
  • フランチャイズ元:10~15%(手数料)
  • オーナー(自分):45~50%

 

個人経営の場合

個人経営の場合には地主との契約内容によって収益は異なります。

フランチャイズ元への手数料がなく地主との交渉にも自由度があるだけ収益率は上がる可能性はありますが、場所探しから設置・清掃・集金・苦情対応など全て自分で手配する事になります。

 

コインロッカービジネスの売上は?

コインロッカービジネスの売上はどれくらいを見込めるのでしょうか。

ここでは売上をシュミレーションとして考えてみたいと思います。

 

 売上条件

  • 方式:フランチャイズ
  • オーナー取り分:45%
  • 所有コインロッカー:15box(3列×5段)
  • 1box利用料金:300円
  • 稼働率:60%(全てのコインロッカーが1日1回使用された場合を稼働率100%とする)
  • 初期投資額:250万円
  • 1か月の売上:81000円(300円×15box×60%×30日=81000)
  • オーナー取り分:36450円(81000円×45%=36450)
  • 年間収入:437400円(36450円×12カ月=437400)
  • 利回り:約17%(437400円÷2500000円=約17)

 

売上項目 金額
売上(一か月) 81000円
オーナー取り分(一か月) 36450円
年間収入 437400円
利回り 約17%

 

つまり上記のシュミレーション通りであれば、約6年弱の期間で初期投資額を回収できる計算になります(シュミレーションであり実際の収支とは異なります)。

また上記の他にも、電気を使用するのであれば電気代も考慮する必要があるでしょう。

 

コインロッカー設置のビジネスは比較的小資本で始められ、立地が良ければ安定的な収益を得られやすいビジネスでもあります。

規模によっては副業としても検討でき、長期的な運営も期待できるでしょう。

ですがコインロッカー投資家の中には当初の期待通りの収益を得られず、月1万円前後しか売上が立たないという方もいます。

立地によって大きく左右されるビジネスとなりますので、利用者数や競合調査など、事前の綿密な計画が必要と言えます。

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コインロッカー設置の場所は?

コインロッカーの設置に適した場所としてはどのような立地が挙げられるでしょうか。

ここでは一般的なコインロッカー設置場所を挙げてみます。

  • 駅構内・周辺
  • ショッピングセンター
  • バスターミナル
  • 公共施設
  • 観光地
  • テナントビル
  • 空港
  • ゴルフ場
  • 体育館・スポーツ施設
  • ホテル・宿泊施設
  • パチンコ屋
  • 美術館・博物館
  • ネットカフェ
  • オフィス・会社
  • クラブ
  • 展示場
  • 病院・介護施設
  • 浴場施設 etc…

 

コインロッカーの設置場所としては数多くありますが、やはり人通りの多い駅周辺や繁華街は狙い目となります。

もしくは待ち時間のある場所など、荷物を一時的に預ける必要がある立地も検討できるでしょう。

また外国人観光客など、オリンピック需要もあり観光地も候補内に含まれます。

 

コインロッカービジネスが人気の理由?

多くの投資商品がある中、コインロッカー設置のビジネスに注目している人も多いようです。

コインロッカー投資に注目が集まる理由としてはどのような点が考えられるのでしょうか。

 

まずコインロッカーに似た不労所得を得られる投資対象としては、以下のようなものが挙げられます。

  • コインランドリー
  • 自動販売機設置
  • 駐車場経営
  • 不動産投資

 

ですがコインランドリーには洗濯機や乾燥機・券売機の購入で1000万円以上の資金がかかり、リース契約をすると投資額回収に数年かかる事も多いです。

また自動販売機では電気代がネックとなり、月に4000~5000円の電気代がかかります。

メーカー設置ならドリンク1本あたりの利益は10~30円程度でしょうし、ドリンク補充や空き缶を捨てる手間もかかります。

また駐車場経営ではある程度のスペースが必要になりますし、アスファルト舗装費などもかなりかかり、自動車離れから需要減も考えられます。

不動産投資も今後は人口減等の影響で空き家が増えていく事もあり、その需要に不安を抱える人もいるでしょう。

 

恐らくコインロッカー投資に注目する人は、小資本で始められて多くの手間がかからず、副収入を得られやすいといったイメージがあるのだと思います。

確かに条件が良ければ不労所得として安定した収益を生んでくれるでしょうし、実際にそのようなオーナーもいる事でしょう。

ですがコインロッカー設置ビジネスをやるには、その裏にあるリスクも考慮しておかなければなりません。

 

コインロッカービジネスで失敗するケースとは

コインロッカービジネスでは安定した手堅い収益を期待できる反面、失敗をしてまともに利益を残せていない人もいます。

それではコインロッカービジネスで失敗をしやすい原因・リスクとしては、どのような事が考えられるでしょうか。

幾つか挙げてみます。

 

好立地の確保

駅周辺や繁華街・観光地など、需要が見込める場所には既に多くのコインロッカーが設置してあります。

また設置前には収益予想も難しい事から、ニーズの無い所にロッカーを設置してしまい安定した利益を残せない可能性があります。

 

環境リスク

例えばロッカー設置当初は人通りが多く需要が見込める場所であっても、開発などにより人の流れが変わってしまう可能性もあります。

代替場所を見つけるにしても、同じように集客が見込める立地を確保できるかは分かりません。

 

転売・流動性

ビジネスで考えるのであれば、撤退時のケースも想定して始める事が基本です。

これが不動産であればある程度の流動性があるため市場で転売できる可能性もありますが、コインロッカーの場合には不要になっても転売できるかどうかは不透明な所。

うまく売れたとしても購入当時と同じ金額で転売できる可能性は低いかもしれません。

 

販促費

フランチャイズの場合、会社によってはロッカー設置後ものぼりやテントなど別途販促費や消耗品費がかかる可能性もあります。

コインロッカーは元々が低収益ですので、そこから販促費を差し引かれると収益を圧迫する場合があります。

また部品の故障時など、自分で他から仕入れる事ができずFC経由で仕入れをしなければならない可能性も考えられます。

 

移設リスク

コインロッカーの場合には移設のリスクもあります。

例えば地主がその土地を手放したり、その土地に新たに建物を建築するとなると、コインロッカーを移設しなければならない可能性もあります。

同程度の立地が見つかれば良いですが、移設後の立地によっては大きく収益が減る可能性もあります。

 

消耗度

コインロッカーの法定耐用年数は10年とされているようですが、実際に稼働していてロッカーが何年もつのかは未知数です。

利用者の使い方や消耗度によっては途中での買い替えも検討しなければならないケースもあるでしょう。

 

ローンNG

FCによってはローンNGで現金払いとなる事もあるようです。

そのため一括購入としてまとまった現金を用意しなくてはならない可能性があります。

 

破損・故障

人間が使用する限り、ロッカーにいたずらをされたり壊されたりする可能性もゼロとは言えません。

その他にもゴミを入れられたりコイン投入口に物を詰まらせるなど、無人なだけに迷惑行為も想定しておく必要があります。

 

低価格化

コインロッカーは200~300円程度が一般的かと思いますが、中には100円~のロッカーもあります。

周囲のコインロッカーの低価格化が進んでいくと、やはり自分のロッカーの収益率に影響が出る可能性もあります。

 

オーナーの手間

コインロッカーと言うと手間が不要で不労所得を得られるイメージがありますが、実際には管理が必要です。

FCであれば代行してくれるケースも多いものの、個人経営であればロッカーの清掃や苦情対応・集金などもやる必要があり、労働量も増えます。

 

コインロッカー設置のビジネスは始めやすくメリットもある反面、幾つかのリスクがある事も事実かと思います。

事前にしっかりと事業計画を立てた上で検討するようにしたいですね。

 

コインロッカーの設置ビジネスまとめ

コインロッカーの設置ビジネスについて幾つか挙げてみました。

コインロッカーは小資本からでも手が出やすい投資商品ですが、それだけにリスクも考えられます。

コインロッカー設置前には、人通りの多さや周囲ロッカーの利用者数・街の構造やインフラ等を考慮して、慎重にニーズを見極める必要があります。

私なら新規で設置はせず、管理が難しくなった既設中古ロッカーを安価で引き受ける事も考えるかもしれません。

投資については人によって考え方は様々ですが、商品をよく研究した上で検討していきたいですね。

それでは今日はこの辺で。

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