飲食店は「トイレ」を見れば分かる?
今回はお店や会社のトイレについて挙げてみたいと思います。
会社やお店など、どこにでもあるトイレ。
実際の仕事内容やお店の味とは無関係のようにも見えるトイレですが、実はトイレを見ればその店の姿勢や考え方・状態が分かる事があります。
トイレは会社や店にとって良し悪しを決める1つの判断基準とも言え、バロメーターと考えても良いでしょう。
それではなぜトイレを見るとその店の事が把握できるのでしょうか。
その理由を幾つか挙げてみます。
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店の「意識」が出やすいのがトイレ
トイレにはその店の考え方や姿勢・傾向が出やすいと言われます。
飲食店などを見ても、店内のオペレーションは行き届いているのに、トイレだけが清掃が行き届いていない店舗をよく見かけます。
例えばコンビニを例に取ってみても分かります。
コンビニは同じチェーン店同士であれば、品揃え自体はどの店舗もさほど変わりません。
レイアウトも大抵は本部が指示しているのでどの店も似たレイアウトが多いもの。
接客は店側の指導方法によって差が付く事がありますが、今ではどの店も接客にはある程度力を入れているので、差がつきにくい部分でもあります。
ですがトイレの清潔感は店舗によって大きく差が出ます。
例えば私の家の近所にある大手コンビニ店では、しょっちゅう床にトイレットペーパーが散らばっていたり、汚物の一部が流れ切っていないといった状態を見かけます。
どの時間帯に来店してもこのような事が多いので、1日の営業時間の中でトイレの清掃回数が少ないか、定期的に巡回できていないのか・あるいはスタッフの清掃の仕方が悪いのかどれかでしょう。
かたや駅前の同じチェーン系列のコンビニのトイレはいつ行ってもピカピカです。
同じ系列店でも経営者の考え方でここまで違うかと感じます。
いずれにしてもトイレというのは意外に他店と比較されやすい部分でもあります。
たかがトイレと考えている飲食店は、そのトイレの状態によって自店のイメージまでもが汚されている事に早めに気付くべきです。
「トイレを見ればその店が分かる」の理由
まずはトイレを見る事でその店の衛生面が綺麗に行き届いているかどうかをある程度知る事ができます。
トイレはその用途からも汚れやすい場所であり、衛生面に気を配っている店舗であれば数時間置きなど定期的に清掃を行っている筈です。
特に飲食店などであればなおさら衛生面には配慮しておいて欲しい所。
汚れやすいトイレが綺麗に清掃されているかどうかで衛生面への配慮が伺えます。
いくら見た目上は綺麗に清掃されているようであっても、悪臭が漂っているトイレは考え物です。
例えば汚物の悪臭がそのまま残っていたり、清掃剤のツーンとくる匂いがある・カビ臭さがある等、悪臭にまで気を配れていない店舗は意外に多いものです。
もしサービスを利用した顧客が、店を出る時に最後にこのトイレに入ったとしたら、今までせっかくもてなしたサービスが台無しになってしまう可能性すらあります。
見た目だけの清潔感だけでなく、悪臭など細かい部分にも気を配れているかどうかも大切な要素です。
今まで飲食店のトイレに入った人の中には、用を足した後に「…トイレットペーパーが切れている」等という、苦い経験をした事がある人もいるのではないでしょうか。
もしくはトイレの水が流れない・電球が切れている・タンクの水が詰まっている、室内が暗すぎる等、常時備え付けてある筈の備品が切れていたり、設備が故障していたりといったケースは飲食店でも時々見られるトラブルです。
このような1点のミスでも、顧客はその店に対してネガティブなイメージを抱いてしまいます。
サービスを提供する店内は綺麗にしていても、トイレが手抜きとなっている飲食店は多くあります。
店内だけでなくトイレも店内施設の一部として考慮されているかどうかが伺えます。
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この理由はシンプルではありますが、トイレというのは店の中でも一番汚れやすい所です。
その一番汚れている場所がピカピカに綺麗になっていたとしたら、当然に他のスペースは綺麗に清掃が行き届いているとイメージする人が多いかと思います。
トイレを清潔にしておく事で、店全体の衛生面のイメージアップにも繋がります。
トイレ掃除は大変な労働で、隅々までブラシや薬剤を使用して力を入れて磨かなければなりません。
少しでも放置しておくと黄ばみが付いてしまったり悪臭が漂ったりと、良い事はなく、常に細かい所まで綺麗にしておく必要があります。
当然にトイレの細部にまで意識が行き届いている店というのは、他の細かい部分にまで配慮がなされている可能性が高いです。
店のオペレーションは元より、商品在庫や設備・人材まで細かく管理が行き届いているイメージを抱きます。
細かい部分にまで手を抜かないという意識は、顧客にまで伝わるという事は忘れないようにしましょう。
一見するとトイレは店の売り上げ・利益には無関係の場所のようにも見えます。
確かにトイレは用を足す場所ですから、売り上げに直結しやすいかと言われればそうではないのかもしれません。
強いて言えばトイレは店側が”サービスの一環”として提供しているスペース。
ですがそのトイレにまであえて気を配り日々丁寧に清掃を施す事で、店側が顧客に対して気持ちよく利用してもらいたいという計らいの気持ちがあるかどうかが伺えます。
むしろトイレにまで配慮が行き届いている店に対して、顧客は無意識に信頼感さえも抱く事もあるでしょう。
上記にてトイレは売り上げにならないと書いておきながら矛盾するようですが、トイレを貸す事は”間接的”に売り上げにも繋がります。
例えばコンビニやお店のトイレを借りた後に「そういえばアレを買い忘れていたなぁ…」と、買うはずもなかった商品をその店で購入してしまったという経験は誰しもある筈です。
トイレで用を足すという事は生理的な欲求を満たす事になり、人はその次に起こす行動を考えます。
トイレを貸してもらったという温情が働く事もあり、その店で購入しようという動機付けにもなり得ます。
当然にトイレを貸す店側としてもその辺は理解しています。
気持ちよくトイレを利用してもらう事が、自店の利益にも繋がるのです。
飲食店や会社のトイレについて挙げてみました。
トイレというのは目立たない場所であり、極論を言えば清掃に多少手を抜いていても店側が困る事は少ないものです。
ですがそのスペースにどれだけの力を入れられるかによって、顧客に対してその店の考え方がダイレクトに露呈しやすい部分でもあります。
なかなか後回しにしがちなトイレ清掃ですが、普段からきちんと管理をしておくようにしたいですね。
今回は飲食店のトイレについて挙げてみました。
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