質屋の独立・開業・稼ぎ方

「質屋」の独立・開業・稼ぎ方

今回は質屋の独立・稼ぎ方について書いてみようと思います。

最近では質屋の存在もあまり目立たなくなってきたように思います。

質屋に商品を預けてお金を借り期限までに返済しに行くという流れが

現代の人には少し煩雑に感じる人も多いようです。

また最近ではネットオークションやフリマアプリ等、不要な物を簡単に

出品できお金に換金できるため、第三者を通さずに取引できるこの仕組みに

利点を感じる人も多いようです。また質屋に流せばその利息分を引かれた

金額しか借りられませんがオークション等であれば自分の言い値で取引

できるため多くの人に利用されているのでしょう。

さて質屋の開業ですが特に特別な免許は必要ありません。強いて言えば

古物商の許可くらい。またケースによっては質屋営業許可も必要あります。

例えばリサイクルショップ等、お金の貸し出しを伴わない場合には許可は

必要ありませんがそれでなければ許可が必要です。許可を取るには公安委員会

への届け出が必要になります。また質屋としてお客様の商品を預かるのですから

質蔵が必要になります。またこの質蔵においても幾つかの基準があり例えば

盗難防止に有効な設備が必要であったり強固な施錠設備が必要であったり

扉の厚さが15センチ以上必要であったりと簡単に許可がおりるものでは

ありません。また消火器や警報器の設置など設備面でも基準があります。

また質蔵や古物商や許可がおりたとしても人物審査もあります。要はその人が

質屋として適切に金品を管理できる人であるかどうかのチェックがなされます。

高価な商品を預かる商売ですのでやはりきちんと商品管理できるモラルが

あるか等を精査される訳ですね。

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また質屋の収入源というのは質預かりでの利息・買取品の売却益・質流れ時の

売却益などが収入源になっています。買取もお客様からだけでなくネットや

組合のオークションに参加して商品を引き受ける場合もあります。当然ですが

質屋に一番重要なものは目利きです。最近では模倣品が次々に現れますので

最新の情報にアンテナを張っておく事も重要になります。以前にダイヤの

模造ジルコニアが出始めた頃、その情報を知らない質屋が大損をしたという

話もあります。また正規品とコピー品では中々判別が付かないものも

多いです。それだけに質屋の目利きは経営を左右する重要な要素になります。

また質屋には豊富な資金も必要です。お客様から預かった商品は大体3か月

預かる事が多くその期間を過ぎると質流れになります。質流れになると当然

その商品の所有権は質屋の所有になり販売に回す事になります。質流れに

なる割合は大体3割程度。しかしその3割の商品が確実に販売出来れば良い

ですがそうとも限りません。ネット等で多少値を下げてでも販売しなければ

ならない場合もありますし古物市場に出すしかないケースもあります。

また質流れになる以外の人はお金を返済してくれるか、利息だけ入れて

ジャンプする事になります。利息だけを入れる人は大体全体の1~2割

くらいです。ですから殆どの人は質流れになるか全額返済してくるか

という事になります。質屋として常にフル資金がある状態ではなく在庫過多

になる時期もあるので現金回収期間を考慮すると多額の現金が必要になります。

質流れになった商品を販売して現金回収する期間と貸し付けた3か月の間は

手元から現金がない状態になりますので余剰資金が必要という事です。

開業時でも5000万円くらいの現金資金は用意しておきたい所です。

何にしてもまず一番肝心なのは目利きです。目利きから貸付金額や

販売金額・回収まで全てに関わってきます。その為にはやはり最低でも

最低でも5年以上の修行が必要です。ありきたりな言葉になってきますが

質屋開業については修行は必須でしょう。またネット全盛の時代では

質屋の経営は困難を極める事は間違いありませんがそれでも勝機を

見出してやっていける切り口を見つけられるかどうかがカギとなるような

気がしますがいかがでしょうか。それでは今日はこの辺で。

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