ファーストフード店の独立・開業・稼ぎ方

ファーストフード店の独立・開業・稼ぎ方

今回はファーストフード店の独立・開業・稼ぎ方について書いてみようと思います。

今街中には色々なファーストフード店がありますね。どのお店も価格が比較的安価でしかも素早く

商品が提供される事から人気を博してきました。特に若者を中心に1970~1980代頃から

普及してきたのが今のファーストフード店かと思います。

ファーストフードと呼ぶ人もいればファストフードと呼ばれる事もあります。一般の方はファースト

フードと呼ぶ人が多くメディア関係者にはファストフードと言う場合もあるでしょう。

ファーストフードというと思いつくのがハンバーガーやチキン・ドーナツなど主にアメリカ発祥の

ファーストフードが多いかと思いますがその他にも日本発祥のものとして牛丼やカレーライス・ラーメン

なども定着しています。

さてそんなファーストフードの独立に関しては昔から定着しているファーストフード店の存在もあり

なかなか簡単ではありません。

確かに開業には食品衛生責任者の資格や保健所への申請で開業は可能で資金面でいっても比較的開業し易い

のも特徴ではありますが、その一方で廃業するお店が多いのもこの業界の特徴です。基本的にはファーストフードは

注文を受けてから調理するオーダーメイド方式になる為、在庫のロスを少なくする事が出来ます。

またご存じのようにコンビニ各社やフランチャイズ方式のお店が多いため、いかにその中の価格競争に

巻き込まれずに自社独自の商品提供ができるかどうかが開業の鍵になるかと思います。またファーストフードで

言えばやはり調理の効率化・合理化が肝心になりますのでまずは顧客の注目を集める単品の人気商品を開発し、

その他でサイドメニューの充実を図っていくのがやり方としてはベターかと思います。

また昨今ではファーストフードに対する健康志向・高級志向が求められている事も忘れてはならない事

かと思います。特に近年ではファーストフードに対するガンの増加や肥満体質・糖尿病の増加が話題とされている

中で今後低価格な商品を提供しつつも商品に安全・健康面も配慮しなければならないという難しい舵取りが

要求されてきます。以前BSE騒動(狂牛病)や食中毒の報道もありましたが、食材選びから仕入れ・調理

まで慎重に行うと同時に新商品の開発も平行して行っていかなくてはなりません。

ファーストフード店は主には繁華街や商店街・ロードサイト店舗が多くなっているかと思います。

しかしそのような立地は賃料の高いテナントが普通でありロードサイド店においてもガソリン代の

高騰や若者の車離れの影響により客離れ傾向が強く今後も課題が残されています。

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苦肉の策として更にオペレーションを効率化するか人件費を減らすか商品の品質を幾分落とすかという

選択肢もありますが、今のファーストフード業界ではどれも落とす事は命取りになります。

個人でファーストフード店を開業するのであればやはり繁華街や駅前など集客が多いテナントを選択する

必要がありますが、高い賃料のテナントはコストダウンを意識する意味でも得策とは言えません。

テナントも他店と同じような必ずしもイートインにする必要はなくテイクアウト専門店にするなど

更なる効率化が必要になるでしょう。イートインにするとしても8~10坪程度の面積に留め、

5~10席程度の小規模店舗にし、閉鎖型よりも開放型テナントを選択したほうが良いように思います。

一般的なファーストフード店の収支としては原材料のコストが40~50%を占め、その他にも人件費が

20~25%、テナント賃料が15~20%、その他の諸経費も多少かかってきます。ファーストフード店の

客単価が800円として客数50~60人/日として粗利はおおまかに50~60%としても月に100~120万の

売り上げを確保しなければ経営は成り立ちません。品質を落とさず削減しやすい部分はやはり原材料費という事に

なり自社独自の仕入れルートを確立するか農家等から直接仕入れをする等して徹底的なコストダウンをしなければ

なりません。人件費においても賃金の低いアルバイトや外国人労働者を積極的に雇用し、仕事内容の標準化・

マニュアル整備の徹底などにも配慮しておく必要があるでしょう。またファーストフード店の売り上げはお昼時が

メインです。昼食時間帯はセットメニューの提供やワンコインメニューの充実などピンポイントに集客を

考えなくてはなりません。以前大手ハンバーガー店が昼時のセットメニューを廃止しその途端に大幅に売り上げが

減少しましたが、それくらい顧客は昼食の各店の価格帯とコスパをシビアに捉えています。

1店舗目が成功すると作業が標準化し易いため、複数店舗の経営も視野に入ってくるかと思いますが

オリジナルブランドの強みを活かしてクチコミによる普及を図って行く事になります。コストダウンを強いられる中でも

どれだけ他店との差別化を意識した商品が提供できるかがファーストフード店の開業のネックになってくると思われます。

簡単にファーストフード店の開業について書いてみました。以前某テレビ番組でもファーストフード系開業の

テーマが話題になりました。しかしその裏では多くの新規ファーストフード店が撤退を繰り返し自社のブランド化

に失敗しています。それだけに今後新しくファーストフード店を開業する事は困難ではありますが

斬新な食材やメニューを提供してくれるマクドナルドのような大型ファーストフード店が誕生するのを

今後も期待したい所ですね。それでは今日はこの辺で。

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