100円ショップの独立・開業・稼ぎ方

100円ショップの独立・開業・稼ぎ方

今回は100円ショップの独立・開業・稼ぎ方について書いてみようと思います。

今や誰でも知っているようになった100円ショップ。街中の色々な所に100円ショップを

見かけますね。「こんな物が100円で販売できるのか」と他店で500円~1000円で販売され

ているような商品が100円で販売されているのを見ては当時は驚いたものです。しかし各社100円

ショップが今や乱立しむしろ低価格という訴求力だけでは経営を持続させる事が難しくなってきています。

小規模な100円ショップは不採算で閉店を余儀なくされる店舗も多いですし今後価格帯以外の訴求

ポイントをどれだけPR出来るかがカギとなってくるでしょう。

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100円ショップの仕入れ

さてあんなに安い100円の商品を販売して利益は出るのかと考える人も多いでしょう。またその仕入先

はどこから仕入れているのかと考える人もいます。100円ショップそれぞれに言える事ですが当然に

商品によってその利益率は違います。10~20%の利益しか取れない商品もあれば50%以上の利益が

出る商品もあります。様々な利益率の商品が混在することにより一定の利益をキープしているのが

この業態です。私たちは100円ショップで購入する際に利益率までは考慮せずに購入する事も多いですが

実際には仕入先や仕入原価により利益率に差が出やすい為に、その分膨大な商品数を提供・販売する

事により均一化する事に成功しています。

100円ショップの仕入先としては幾つかのルートに区分され国内からのメーカー仕入・海外からの

輸入仕入がメインとなっています。国内では大手や中小のメーカーから仕入れをしており一般のメーカー

が一部の商品を卸している場合もあれば100円ショップ専門に商品を製造しているメーカーもあります。

いずれにしても大量生産・大量仕入れで安価な仕入価格を実現しており10万個~100万個単位で

仕入をしています。またメーカーも売れない商品などダブついた過剰在庫を抱えている事も多く

100円ショップがその受け皿となっているケースもあります。海外輸入に関しては100円ショップが

自社の倉庫を持ち主に中国から輸入をしているケースが多くOEMを施してある商品もあれば

アリババ等に見られる中国デザイン商品をそのまま販売しているケースもあります。

国内・海外輸入割合については100円ショップにより異なりますがいずれにしても徹底的に仕入原価を

抑え流通もコストダウンを図ったモデルで商品数やバリュエーションを広く持たせる展開は各社同様の

モデルと言えるでしょう。広告費も100円商品であるというインパクトから大きな広告投資を必要

としない点も好材料で人件費もアルバイト雇用を中心に低い人件費で経営している店舗が多いのが

特徴的です。しかし薄利多売の為、とにかく通常の小売店よりも客数を増やさなければ採算が合わず

特に100円ショップでは万引き被害等も多い為、集客力の高い立地を確保する事やキュリティ面の

向上など懸念材料もあります。

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100円ショップの今後は厳しい?

個人で100円ショップを開業するのに特別に必要な開業手続きというものはなく、始めようと思えば

誰でも参入は可能です。しかし100円ショップでは各所から大量に商品を仕入れる事で原価を抑える

モデルである事から個人規模では仕入単価が大きくなったり商品に偏りが出来る事も想定され、むしろ

小規模なスペースで特定の商品に絞る等の差別化が必要になってきます。

大手の100円ショップもここ数年で衰退しており個人が開業をするのであればかなりの苦戦を

強いられるでしょう。また100円ショップが開業した当初はその低価格商品に大きなインパクトが

あったものの、100円ショップが乱立する事により商品の品揃えも各店舗ともあまり変わり映えが

ないようにも消費者も感じてきています。今後は100円商品から更に価格帯を広げていったり

オリジナルやナショナルブランド商品を展開する事や陳列を工夫する事が必要になってきます。

また中国からの輸入がメインとする中では為替レートも無視する事は出来ず2015・2016年では

16円~19円/元で円安傾向で推移しています。また原材料の高騰も視野に入れなければならず

今後更に上昇するような事があれば商品価格の引き上げや品質を今以上に下げる事も検討しなければ

なりません。また前述したように100円ショップはとにかく大量に販売するからこそ成立するので

あって多店舗との競争が激化すれば個人店に勝ち目はないでしょう。また大手小売店も自社ブランドの

低価格帯の小型店舗を次々に展開していく等、増々個人での参入は難しくなってきています。

どうしても100円ショップでの開業を考えるのであれば大手が参入しにくい狭い世界観での

マーケットを確立していく事になりますが集客にも一工夫が必要になりそうですね。

今後の100円ショップの動向にも注文していきたいものです。

それでは今日はこの辺で。

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